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自由の国であり、科学の先進国であるはずのアメリカで、何故か進化論は評判が悪い。宗教的な動機から進化論を教えてはいけないという「反進化論法」が制定されたこともあった。
それに反対してあえて進化論を教え、裁判に持ち込もうとした人たちがいた。こうして行われたのが1925年の「スコープス裁判」である。この裁判は別名「モンキー裁判」とも言われる。 時は遷り、60年代にモンキーズというグループが結成され、人気を博すようになる。この時に反進化論的な風潮に嫌気のさしていたあるプロデューサーが、同じ「モンキー」から触発され、歌詞の中に進化論を肯定するフレーズを潜り込ませた。当時はサブリミナル効果がまだ信じられていたのである。それが1967年にヒットした「デイドリーム・ビリーバー」のさわりの部分である。 今まで生物は何度かの大絶滅をくぐり抜けてきた。絶滅の前後では全く異なった生物相が認められる。それは絶滅によって空いたニッチを埋める生物が進化するためだ。 我々人類にとって最も重要な絶滅は6500万年前の恐竜の絶滅だ。恐竜の絶滅によって、我々ほ乳類の発展が促された。また、恐竜の後継者である鳥類も多くの種を輩出することになる。「デイドリーム・ビリーバー」のさわりの部分はそれを歌っている。 Cheer up, Sleepy Gene 要するに、大激変によって主流だった生物群は絶滅し、それまで細々と生きてきたネズミのような我々の先祖が多様化した。また、今では恐竜の子孫とは思えないほど鳥類も多様化した。このような観測事実は科学的創造論やID説ではとうてい説明できない事象である。そういうことを人気グループの勝負曲に潜り込ませたんですね。 知ってか知らずか、この曲はアメリカでも日本でもかなりヒットしました。私の考えるところ、この仕掛け人は、今では 、"Church Of Flying Spaghetti Monster" の同志だろうと思います。 ラーメン! 2013/04/01 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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