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2014.09.02
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カテゴリ:医療
日本テレビの「24時間テレビ」で「はなちゃんのみそ汁」と言う実話を元にしたドラマが放送されたそうです。私は原作もドラマも見ていないのですが、あらすじ絶賛するコメントをみていると、感動ものと言うより児童虐待もののような違和感を感じました。何でパパのみそ汁じゃいけないのだろう。

この物語をはなちゃんの立場から見たら、かなりハードでは無いでしょうか。母親は自らの命を守るために自分を中絶しようとしていた。説得されて自分を生んだけれども、そのせいで癌が再発し、命を落とした。しかも、最善の医療を受けたのでは無く、デタラメな民間療法に嵌まった上でのことであった。自分のせいで母親が死ぬのだから、がんばって料理を覚えて、父親の面倒を見なければならない。このとき5歳。

ネット上には、はなちゃんの生年月日も書かれていますから、今は11歳ですね。高校生くらいになればいろいろと分かってくるでしょうから、そのときにどう感じるのか、とても心配です。

患者には自己決定権がありますから、十分な情報を得た上で、どのような治療を受けるのか決める権利があります。でも、デタラメな民間療法に嵌まるのは、十分な情報を得てのこととは言えないでしょう。

結果的に選択した民間療法だって、努力なしには出来ないものでした。それだけのことをしたのですから、本人は治りたかったのですよね。だったら、きちんと根拠のある標準医療を選択すべきでした。はなちゃんに「自分のせいで母親が死んだ」と思わせないためにも、きちんとした医療を受けて、可能な限り生き続けて欲しかったと思います。

また、デタラメな民間療法については何の批判も無く、同じような立場で心が弱った人が同じ轍を踏まないか心配です。本来ならデタラメな民間療法に嵌まらないようにするための教訓とすべき事例なのに、感動ものにすり替えてしまうのは危険では無いでしょうか。





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Last updated  2014.09.03 03:24:08
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