本来なら今日は「九州旅行 2」を書く予定でした。
ところが、とんでもないニュースが舞い込んできて、それどころではなくなりました。
まずは以下の日刊スポーツの記事をご覧ください。
平野美宇が中国トップ3連破V、ハリケーン級の衝撃
日刊スポーツ [2017年4月16日9時59分 紙面から]
<卓球:アジア選手権>◇15日◇中国・無錫
世界ランキング11位の平野美宇(17=エリートアカデミー)が、女子シングルスで初のアジア王者に輝いた。決勝は同5位の陳夢(中国)を3-0で圧倒した。前日14日の準々決勝で同1位で16年リオ五輪個人、団体金メダルの丁寧、この日の準決勝では同2位の朱雨玲を撃破し、王国・中国勢から3戦連続勝利。同種目の日本勢優勝は74年枝野とみえ、96年の小山ちれに続く3人目の快挙となった。
平野が3戦連続の金星で世界を驚かせた。陳夢のレシーブがアウトとなって初優勝が決まると、左手で口元を押さえながら笑みを振りまいた。日本代表の馬場監督のもとに駆け寄り、ピョンピョン跳びはね喜んだ。「これが現実か分からない。すごくいい卓球ができた」。興奮状態で、同監督と肩を組みVサインで記念写真に納まった。
強烈なフォアハンドで第1ゲームを11-9で競り勝ち、第2ゲームも連取した。「中国選手には攻撃的じゃなければ勝てない」。高速サーブやバックハンドレシーブのチキータがさえ渡り、第3ゲームも4-5から4連続得点で逆転すると、わずか40分で完勝した。
準々決勝で丁寧、準決勝では朱雨玲と、世界ランク1、2位を連破。国際卓球連盟の公式ホームページで「ハリケーン・ヒラノが再び衝撃」の見出しで快挙を伝えられ、その後の決勝で同5位の陳夢も退けた。88年ソウル大会から正式種目となった五輪の女子シングルスは中国勢がすべて制覇するなど、壁は高い。平野は昨年10月のW杯を日本勢で初制覇したが、中国勢と対戦はなし。今回は王国の「トップ3」に1大会で3連勝。福原、石川らも実現していない快挙で、その価値は史上最大級といえる。
中国勢に勝つために、リオ五輪後は中国スーパーリーグに初参戦。実力を高め、現地では福原愛に続くほどの人気も得た。前日は17歳の誕生日で、丁寧戦後の宿舎で、中国人ファンから贈られたケーキにロウソクを立て“1人誕生日会”で気持ちを高めた。決勝会場では中国代表選手からも大きな拍手を浴びた。
「中国人に3回勝つのはまぐれではできない。そこは自信になった。自分の実力も上がってきたと思う」
本場で自信を深め、来月29日にドイツで開幕する世界選手権個人戦に弾みをつけた。11大会続く決勝の中国勢対決に風穴をあけるのはもちろん、20年東京五輪での卓球界初の金メダルへ期待が一気に高まった。
日本卓球協会・宮崎義仁強化本部長の話 思った以上に早く、強くなっている。(プレーの)スピードが絶対的に速い。若い子は1試合ごとに強くなる。(5月の世界選手権も)優勝候補だと思う。
女子日本代表・馬場美香監督の話 高速プレーを正確にできるような練習に力を入れてきた。その成果が出た。今回は通過点にすぎない。世界選手権、東京五輪が目標。今回のことで、中国も平野選手の対策をしてくるだろう。
アジア選手権というと何となく格が低いように感じられるかも知れませんが、卓球の強豪国のほとんどはアジアに集中しています。中でも中国の強さは別格で、中国の一流どころが出ている今回の大会では、優勝の難易度は世界卓球などと変わりはありません。まして、開催国は中国です。
準々決勝では世界ランク1位で、リオ五輪個人金の丁寧との競り合いに勝利。
準決勝では世界ランク2位の実力者、朱雨玲にストレート勝ち。
そして決勝でも、世界ランク5位の陳夢にまたもやストレート勝ち。
スピードで明らかに中国選手を凌駕している。
このクラスの選手には、たまにまぐれで勝つこともあるというのが日本人選手の実力でした。
それも、あまり重要でない大会で。
今回のように、トップクラスの中国人選手を相手に3連勝というのは考えられないほどの快挙。
ハリケーン・ヒラノというニックネームも頂戴し、強いだけでなく、愛される選手になりそうな予感。