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テーマ:お勧めの本(7344)
カテゴリ:変則書評:『ローマ人の物語』
2008.08.21を皮切りに、まさしくひょんなことから、いっそ真っ向から取り組んでみようと決心し、読み始めた塩野七生著『ローマ人の物語』。文庫で読むのだから、物理的な重量としては軽いが、冊数は目もくらむほどの分量になる。これだけのシリーズ物を、ほかに興味があることが何本も並走している状態で、それらを一旦オフにしておいて読み続けるというのは、無謀な、いや、何か取り憑かれたような気持ちの中でしか、できることではないのかも知れない。
ところで、この荒行に似た読書(遊びではないのだ、そこから何かを感じたかったのだ。それが何かはハッキリしているが、読破後に記すことにしたい)と対峙するにあたって、少しでも達成感を味わいながら自分を鼓舞しようと思いついたのが、“読破ゲージ”なるものであった。それを眺めながら、どこまで読み進んだかを確認し、次へのエネルギーにしようという、まぁ言わば小学生の頃に使った目標達成シールのようなものなのだが、実際、これのおかげでなんとか見失わずに今日まで至った、と勝手に思っている。 さて、現在ゲージは、実は31個しかない。これは、ブラウザによっては奇麗に表示されないケースがあったりするので、記事欄の端から端までの長さに合わせての配慮であった。しかし、現実は甘くない。 実際、現在出ているだけでも、文庫は34巻まで出ている。そして、この34巻は、単行本における12巻までを扱ったものだ。ちなみに、単行本は、13巻「最後の努力」、14巻「キリストの勝利」、15巻「ローマ世界の終焉」(最終巻)まであり、これらが文庫化されるとなると、ゲージを30から34に増やした程度ではどうということもない、ということになってしまう。 また、現在のペースであれば、来春には、文庫化されている34巻まで読了してしまうだろう。その後は、おそらく流れを考えれば、その時点で文庫が続刊されていればそちらで、そうでなければ単行本で最後まで読み進め、一区切りをつけることになると思う。そうなると、ゲージそのもののフォーマットも、統一感という点では無に帰すわけだ。 しかしまぁ、ともかくここまでは来たのだ。34巻以降はどうなるか、それはひとまず措くとして、また記事欄の左右の幅の問題も措くとして、このあたりで、もう一山越えるために、これまで31で留めていたゲージを、当面34まで伸ばすこととする。ゴールが見えたようで、実は先がある。これが一番堪える。と同時に、この作品との付き合いがもう少し延びたようで、嬉しい気持ちにもなるのである。(了) ▲下記は書評アップ分現時点。読了は27巻まで、書評は順次アップ予定。 *********************************************************** 塩野七生著『ローマ人の物語』(24) 賢帝の世紀(上)(新潮文庫) 読破ゲージ: ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ *********************************************************** ■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/01/07 12:15:31 PM
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