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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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快筆紳士

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 スパナチュ祭りも忘れちゃいません。今回は第3話、第4話を。ときどき、突き抜けたようにノー天気なトホホ系・エピソードが挿し込まれるから好きなんだ、このシリーズ。第3話『ウサギの足』は、まさにそのトホホ系の話。ヨーロッパかなぁ、ウサギの足の剥製をキャッシャーに入れておくと金運が上がる、みたいな言い伝えがありましたよね。ま、それと同じ話。父ジョンが、二人の息子にも明かさなかった秘密の倉庫に何者かが侵入した!!ディーン&サムの兄弟は、巧妙に罠の仕掛けられた父の隠し倉庫に趣くと、そこには封印された箱、箱、箱(ちなみに、ディーンが最初に作った銃や、サムがサッカーの試合でもらったトロフィーなど、懐かしの品まで)!!一個盗まれている…まさか、開けてないよな…、ってもう開けてます、盗賊二人。誰に頼まれたのか、箱を盗み出して、依頼人に渡す前にしっかり封印解いてます。が、中から出て来たのは小汚い?ウサギの足。???ジョンの罠にかかって傷まで負ったのに、ウサギの足。何だよ、ツイてねぇ~って、違うんです。なんと、ウサギの足を手にした瞬間から、もうその人はドップリ幸運。追跡にやってきたジョンとサムは、さっそく“幸運な盗賊たち”に翻弄される羽目に。このヘンのタッチがなんともユーモラスなんだ、ベタなほど(笑)。なんとかウサギの足を奪回したウィンチェスター兄弟、しばし世界一幸運な兄弟に。しかし、ボビー曰く、「ラッキーアイテムどころか、当然強い呪いがかけられている。それは、人を殺すための道具だ」!!スクラッチで大金は当てるは、モーテルはタダになるわ、金の時計は拾うわ、美女にはいい感触だわ、呪われていると知っていても、手放すのは惜しいディーン。でも、いつかは…と思ったところにスキあり、元ハンターで、今は魔法の品を金持ちに売りさばく女盗賊&ブローカー、ベラ(変名がルゴシかよ!!)に、まんまと“足”を掬われる。途端にサムは、世界一トホホな子に。病刻みで襲いかかるトホホ。あとは、命を落とすまで、この不幸が続くだけ。そうとなったら放っておけない、足手まといになったサムを残してディーンがベラに挑む。「ハンターだが、泥棒じゃない。悪魔は殺すが人は殺さない!!」ディーンの咆哮。ベラがお宝を売り飛ばせば、「サムを殺すことになるんだぞ」。はたして、ウサギの足を巡るディーン対美女盗賊の行方や如何に???
 いやぁ、まさに峰不二子ですね、ベラ。特に、最後のシーン。転んでもタダでは起きない(笑)。このエピソードには、間の悪いハンター・ゴードンが、塀の向うからHey!!と登場。今後が気になりますね。
 一方、第4話『穢れた街』はいきなりディープ。いかにもWASPな街で、不可解な豹変が相次ぐ。信心深い者が堕落し、篤実な者が悪意の人に変わる。規律正しい素朴な街が、賑やかで、ギタギタとした、欲望渦巻く魔都に変わった…。駆けつけたディーン&サム。その原因は、悪魔の仕業と悟る。最近、カタブツで知られる街の名士が突如いかがわしげなバーを開き、そこは欲望にまみれて我を忘れた堕落の徒でガッポガッポの大繁盛。噂を聞きつけて先に現地入りしていたハンターで、かつてのディーンの友、リッチーも悪魔との対決にヤル気満々。「いいヤツだがハンターには向いちゃいない」とはディーンの評、悪の巣窟に辿り着くも詰めを誤り憤死。臭い、と踏んで踏み込んだ名士に聖水をぶちまけるサム。反応がない。ということは…コイツじゃない!!「新手の変態か?」なんて言われちゃって(苦笑)。別動で核心に近づくディーン、リッチーの死を無駄にしないと、GPSで悪魔のアジトをキャッチ&潜入。
 そこで繰り広げられる、夜を徹しての悪魔とディーンの対話。これが深い。悪魔は何もしていない。ただ、人間を自由にしてあげているだけ。その結果が、争いや好色、放埒に無秩序なのだ、と悪魔が言う。うーん。確かに、悪魔は何もしちゃいない(苦笑)。厳密に聖書に立ち返れば、その天然の、手つかずの悪がまさに原罪であり、あるいは罪は、悪魔の誘惑によって引き起こされるものだから、やっぱり悪魔の仕業なんでしょうけど、「人間の自由の尊重が、人をして野獣にする」という理屈は、案外キリスト教的スタンスだけでなく、あらゆる価値観の中でも通用してしまう、一種の真理を良い得ているとも言えるかもしれません。
 悪魔に見えた名士も、道徳や正義から自由にしてみたら、金に目がくらんでバーを開いただけのただの人間。そこに集まるのもまた、タガがはずれた同じ人間の姿だった…。悪魔より恐ろしい種族、それが人間なのかも。
 とまぁ、思索的な話なのですが、このエピソードで初めて、ルシファーの存在(ミルトン『失楽園』の主人公ですね)がほのめかされたり、黄色い目の悪魔の計画や、悪魔の世界の派閥争いが説明されます。そして、そのまさに黄色い悪魔を撃って使えなくなってしまった銃・コルトを、ボビーがふたたび組み立て直すシーンが挿入されます。このコルト、一体誰のために?何のために?そしてやはり、ポスト“デビルズ・ゲート”でも重要アイテムとなって来るのか???余韻を残す第4話でした。(了)


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「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2009/02/05 10:05:33 PM
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