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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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 いやはや、スパナチュ、サード・シーズンもテンポ良く展開します。やっぱりアレでしょうか、人気が出てくると当然予算が増えるんでしょうか。その辺もあってか、映像はもちろん、ストーリーテリングのクオリティもアップしてます。さて今回は第7話と第8話を。
 第7話『吸血鬼ふたたび』。これまでも何度もテーマになっている吸血鬼バナシです。で、吸血鬼といえば、業界実績ナンバー1のバンパイア・ハンターこと、ゴードン・ウォーカー。サムへの警戒心が買って、頓馬な羽目に陥り、しばらくムショ暮らしでしたが、どういうわけかシャバに出てきた。当然、自分を罠にはめて刑務所に送っディーンと、悪魔と信じて疑わないサムを狙います。でも…ミイラ取りがミイラに、いや、バンパイア・ハンターが…。子孫(家族)を奪われ、その悲しみから新たな仲間を増やそうと、感染液片手に暗躍する吸血鬼。ディーン&サムも狙う吸血鬼に挑んだゴードンは、これも因果か、なんと返す刀で吸血にされてしまう!!己の変貌を自覚し懊悩するゴードン。トホホな奴だけど、なんか可哀相になってきた。光に痛みを感じ、人の鼓動を感じると胸が騒ぐ、牙が伸びる!!罪なき人を殺め、果てはハンター仲間も手にかけたゴードンの叫び。「許してくれ。だが、化け物になった以上、この力でせめて、悪魔・サムを退治してみせる。そして、俺は俺を葬る」。むせび泣き。
 一方吸血鬼のアジトに踏み込んだウィンチェスター兄弟は、吸血鬼の泣き言を聞かされ、同時に、ゴードンが吸血鬼になってしまったことを知る。それはつまり、強力になったゴードンが、自分たちの命を狙っているということ。
 無鉄砲にゴードンを追うディーンに、サム。「死ぬのが怖いんだ。俺は4歳か兄貴の背中を見て追いかけてきた。だから、兄貴が怖いときに、やけっぱちになることだって分かってる。せめて、弟には心を開いてほしい」。いやぁ、泣けます。弟の成長に耳を傾け、サムと行動を共にすることを決めたディーンは、ゴードンの挑戦状を受けてサムと対決の場に赴く。苦戦の果て、ゴードンはついに、サムの素手で葬られる!!
 ゴードン。いやぁ、執拗な男でした。でも、最後はなんとも哀しい散り様。でも、無様じゃなかった。ひどいヤツだけど、それはプロゆえの冷徹さ。そして、執念だったのでしょう。そして、モンスター化したゴードンを素手で倒したサムとは!!ところで、このエピソードでも、またまたベラ登場。なんか、やたら露出多くないかな。
 続いて第8話『呪いのクリスマス』。原題を意訳すれば、まぁ最高にスパナチュなクリスマス。超自然的なワケです。このエピソードは怖いですよ。まず、設定が怖い。クリスマスが近づき、子供たちもウキウキ。そんな中、やれサンタに扮したおじいちゃんが、孫の目の前で煙突に引きずり込まれるわ、お父さんが背負い袋に入れられて目の前で引きずられていくわ。なんか、トーンがすごくエグいのです。で、この餌食になっちゃった方々は、生贄にされているわけですが、その儀式の“処理跡”が、直接的でないだけにかなりエグい。いや、ひっどぉーい、と言うべきでしょうか(詳しくはDVDで…笑)。
 さて、このウキウキ・シーズンの惨事に駆けつけたディーンとサム。その正体は、“グレ
まったサンタの兄弟”と踏む。これにしたがって調査を進めるも、とんだミスリード。サンタ村で被り物してたくたびれサンタに襲い掛かるも、犯人違い。あわてて銃を隠し、サァ~イレン・ナァ~イ♪と格好悪く退散。じゃ、犯人は誰なんだ?立ち返って再調査、どうも、被害者の家に一様に飾ってあったリースが怪しい!!それは、シモツケソウを使った特殊なリース。そう、異教の神々の風習だ!!どだいクリスマスだって、異教の風習をキリスト教に習合したもの。ならば、異教の神が生贄をさらっているんだ!!相変わらずサムは博覧強記です(汗)。シモツケソウのリースの出所が判明、それは、どこにでもいるフツーの家庭の気さくな夫婦。訪ねてみれば、あら不思議、50年代のホームドラマそのままの風体&しゃべり方の初老のカップル(実は異教の神)が手あついおもてなし。いけにえさん、いらっしゃーい。というわけで、強いですよ、神ですから。「昔は生贄を探さなくても、遠くからたくさんの子供たちが生贄になりにやってきたもんだ」と嘯く神様夫婦、危険な地下室で兄弟をゲット。こりゃ散々なクリスマスだ…。サム、生爪剥がされてるし(痛っ)。この神々を倒すには、常緑樹の木でできた杭を打ち込むしかない。間一髪、すんでのところで素敵なディナーにされずにすんだディーンとサムは、もみの木の杭で神々を黄泉に送り返すのに成功する。
 道中ずっと「楽しいクリスマスってのがやりたい」とサムをけしかけるディーン。「今までクリスマスを無視してきた兄貴がなんで」???真実を知りつつ、疑問をぬぐえないサム。「それは…これが俺にとって、最後のクリスマスだからさ」とディーン。あ、文字通りラスト・クリスマスだ(こちらは、“最後”の方のラストですね)。「そうさ、だからやりたくないんだ」。サムの苦悩。
 闘い終わって日が暮れて。買出しからモーテルに戻ってきたディーンを待っていたのは、飾り付けされた部屋と、サムの「メリー・クリスマス!!」。考えることは同じだな、とばかりに、買ってきたプレゼントを渡すディーン(近くのコンビニで飼ってきた、ポルノ雑誌とシェービングフォーム)。サムも、ディーンにプレゼントを渡す。よそよそしく、ぶっきらぼうで、それ以上は何もないけれど。言葉は要らない。きっと二人にとっては最初で最後の最高のクリスマスだったことでしょう、めでたし、めでたし。
 とまぁ、なんともまた泣ける話なんですが、このオチまでに、要所要所で、ディーンとサムの、クリスマスにまつわる回想シーンが挿入されるんです。その少年時代のエピソードがあるからまた、このラストが効いてくる。ベタだけど、巧いなぁ。と同時に、このエピソードで、迷惑な隣人にして異教の神である夫婦を、ホームドラマの妙なテンションの夫婦にしたのが最高です。これ、センスいいなぁ。もう、見てて、夫婦のあの独特の慇懃さや取り繕ったかのような欺瞞に満ちた幸せなテンポが、ホント、カチンと来るんですよ(笑)。セーター着て、パイプ片手に、間の抜けた合いの手を入れる旦那さんが、なんせ生爪剥いだりするわけですから。で、奥様のほうは、もう典型的なショートケーキ・ハウスの中の奥サマでして、ユーモアとウィット、人好きのするお節介さん。なのに、ナイフで血を絞り取るという…。もう、それだけで、ナンセンスなコメディです(なんせ、ほぼ100パーセント、この夫婦の姿のまんまで悪さするんですから、これが怖い、怖い。キャシー・ベイツ並みに怖い…)。
 好きだなぁ、こういう諧謔精神。案外、このかみ合わない感じは、異教の神という異文化との距離感を匂わせていたり…しないよなぁ(笑)。(了)


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「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2009/02/14 02:01:17 AM
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