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カテゴリ:映画/エンタメ
『天地人』、観てますよ。いや、一週遅れで、観溜めした、ってトコロです。謙信、散る。無念。上杉謙信@阿部寛氏の登場回数を増やして欲しい、などという視聴者の声、あったんでしょうね。おそらく。かつての『利家とまつ』における織田信長@反町隆史氏のごとし。
さて、“泣き虫与六”も、ここへ来て一気に己の宿命に覚醒したようです。「愛」に生きる。それが、謙信が「義」について“人が人であることの美しさ”と定義したのに対し、「愛」でもって捉えかえしていく。その覚悟のゆえか、妻夫木聡氏がいい。もっと言えば、美しい。 この方、例えば、あくまで私の尺度でしかないのですが、所謂姿の美しいタイプの俳優さんではない気がします。古代ローマで言えば、アントニヌス・ピウス(会ってことはないですけど…)のような、手足長く、少しユラユラとしたような流れるようなシェイプを持った、手足の少し過剰に長いタイプではないですね。だから、立ち姿、立ち居振舞い、一見して独特の美しさを放つスタイル(お面相はまた別ですが)ではないのですが、あった!!妻夫木氏の姿の美しさ。 それは、正座したときの背筋のピンとした正さ。このアタリが、妻夫木氏自身のキャラクターと、誠実を旨とする直江兼続のイメージに重なって、いよいよ“泣き虫与六”は、天下人・秀吉も欲しがる名宰相への道を駆け上がっていく生き様を予感させます。 もう一点、演技の上でそうしているのでしょうか、ともかく、日本語、特に語尾がきれいですね。ハキハキとしていて、日本語が持つ美しさや清々しさ、潔さみたいなものが滲み出ています。 さて、いよいよ越後は風雲急を告ぐ様相。笑わぬ殿様・景勝とともに、戦国時代に上杉家の盤石を築く道のりのはじまりはじまり。(了) NHK大河ドラマ「天地人」で話題!直江兼続公の鎧を熟練甲冑師が現代に再現した五月人形鎧飾り雄山作:1/4直江兼続公具足 二曲屏風飾りセット【送料無料】 ■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/03/02 11:04:44 PM
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