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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ:アート
 四月は上野の季節です。今度は吉岡徳仁氏ディレクションによるカルティエ『Story of ...』展、観てきました。
 百貨店や宝飾店、ブティックでしか宝飾品を見ないと、そういうディスプレイに馴れてしまうもの。そして、たとえそこが美術館や博物館でも、“そういう目”に自分の体が合わせてしまう生体的な癖がつきます。
 しかし、このコンセプチュアルな展覧会でのディスプレイは、時に演出過剰とも感じられるけれど、話題になっただけあって、この特別なストーリーを宿した品々の展示を、やはり特別なものにしているなという印象。
 見てまわるとまず、カルティエの作品には“モダニズム”の変遷があります。さらには、かつて王侯貴族のための「身に着ける美術品」が、近代的セレブリティ、つまり富や名声を成した一般人にも門戸が開かれる分岐点を発見することができます。
 その門戸開放を、カルティエはモダニズムとし、世の中は消費のステージと捉えてこれを余すところなく享受してゆくわけですが、「宝石商の王ゆえに、王の宝石商」と呼ばれる栄誉と伝説、そして魂は、爾来何も変わっていないのだということもよく理解できることでしょう。
 時代と顧客が変わっても、スタンスを変えずに生き残り続けられるのは、やはりカルティエ自身が、王の宝石商から、消えていった貴人の代理として、本物の、そして無二の“王”そのものになってノーブルのなんたるかを継承していったからではないか、と思ったり…。
 さて展示のタイトルにあるように、カルティエの魅力は、ガチガチの縛りが生む硬質の美ではなく、完成された技術と工程管理を背景にした、ユーモアや義侠心、友情、ときに子供のようなアイディアが、ストーリーとしてモチーフになっている点。カルティエの美は、人間的で、キャラクターがあり、血流の温かさを感じさせるドラマにあることを、もう一度念を押すように知らされる“貴重な空間”体験でした。(了)


カルティエ時計物語


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「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2009/04/13 10:19:41 PM
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