|
テーマ:特撮について喋ろう♪(4731)
カテゴリ:映画/エンタメ
最近知人から、『ウルトラマン』と『帰ってきたウルトラマン』のDVDボックスセットを借りたんですけど、まぁ全部は観る時間がないわけで。なんとなく、大人になった自分なりに感覚できたらそれでお腹一杯なんですけど、やっぱり日本の特撮技術の黎明期、モノ作りにこだわった人たちの執念はすごいですね。面白くて当たり前。子供が熱狂して当たり前。そして、時代を超えて愛されるのも当然、と脱帽してしまいました。
個人的には、実は『ウルトラマン』シリーズと自分のリアルタイムな接点って、あんまり記憶がないんです。幼少時ブラジルにいたこともあって、日本文化との間にホールがあるような感じですし(余談ですけど、当時ブラジルでも『ウルトラマン』放映してたんですけど、なぜか『スペクトルマン』もやっていて。でも向こうに人には違いが分からないんです。『ウルトラマン』と『スペクトルマン』には関係がないことを説明するのが、子供心にも大変だった記憶があります)。 なので、私と『ウルトラマン』シリーズの接点って、イコール「テープで覚えた主題歌を母によく歌ってもらった記憶」なんです。寝る前にも、偉人の伝記や物語の読み聞かせに飽きると、ウルトラマンの主題歌を片っ端から歌ってくれました。だから、実際にはテレビで観たことのないウルトラ兄弟たちの活躍も、なぜか親近感を伴って記憶に残っているのです。 そうぼんやり思い返しながらDVDを流していると、やっぱり『ウルトラマン』にしても『帰ってきたウルトラマン』にしても、テーマソングが秀逸なんですよね。その曲が、対応するウルトラ兄弟のイメージやキャラクターを抜群に表現しているし、物語の底に流れている主題もちゃんと盛り込まれている(タイアップはいいけど、あんまり連動を感じさせない安易な主題歌も最近は多くなりましたけど)。もちろん音も最高にクール。 イントロのホーンからリズム隊が絡んでくるあたりで、もうピークを予感させてしまうほどに強力な訴求力は、『ウルトラマン』『帰ってきたウルトラマン』どちらも共通ですけど、よりシンボリックでイメージ戦略に寄った感があり、当時流行の“あの”リズムをベースにしながらマーチ色の強い『ウルトラマン』のテーマに較べて、すでに人気を背負った形でマンネリズムに陥らない新しさを打ち出す必要のあったであろう『帰ってきたウルトラマン』は、すぎやまこういち氏の曲も都会的なのにどこかファンキーで、曲の展開もドラマティック。歌詞にも適度に憂いがあって一本調子でなく耳に残り、思わず口ずさんでしまうんですね。 結局、『ウルトラマン』シリーズというのは、映像もキャラクターもテーマ曲も、すべてに抜けがなく、どの入り口からファーストコンタクトを取っても、その世界観や魅力が伝わるように創られた、稀有な一大エンタテインメント(レオ以降には私は疑問を抱いてはいますけど)だったんだなぁ、と、“テーマ曲から入った”派の私も得心したのでした。 あ、そういえば。私『スペクトルマン』も大好きだったんですけど、よく考えるとテーマ曲、弱かったなぁ。名前の連呼に終始するサビだけがかろうじて断片的に思い出せるだけだ…。(了) 月間SALE商品◇新品DVD◇『帰ってきたウルトラマン コレクターズBOX』 コロムビアミュージックエンタテインメント 『ウルトラマン/ウルトラマンシリーズ生誕40周年記念 ウルトラマン 主題歌大全集』 【送料無料選択可!】DVD『スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス』 『スペクトルマン DVD-BOX』<4000セット完全初回限定生産> ■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/04/22 05:00:41 PM
コメント(0) | コメントを書く
[映画/エンタメ] カテゴリの最新記事
|
|