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カテゴリ:スーパー・ナチュラル
まだまだ続きますスパナチュ祭。今回は第11話『家族の絆』と第12話『伝説のマジシャン』を。
第11話。まず最初にお伝えしますが、無茶苦茶コワイです。おまけに、テレビの調子が悪いため、恐怖シーンでテレビが急に消えたり点いたりするので、もうホラー・クライマックスです。ま、これは家庭の事情で個人差がある演出ですけど(苦笑)。 長男の死という哀しい出来事をきっかけに、都会暮らしを棄てて山奥に越してきた家族。この物件、実は人が死んでいる曰く付きのスウィートホーム。 事件を知って先に駆けつけ、現場検証するウィンチェスター兄弟。しかし手がかりを見つけられず、そこに家族が登場。今度は嘘もあまり通用せず、不審を理由に思いとどまらせるも、ディーンとサムは一度撤退。 しかし、この家での生活をスタートしようとするや、おかしなことが。なんでも、はやくも長女と次男坊は、不気味な少女をそれぞれ目撃。ようやく新たな人生をスタートできると期待した妻も不安顔。 次男坊曰く、不気味な少女の霊は「子供はいいけど大人は嫌い。」と、自分を受け入れてくれたという。無論それを信じるようなパパさんではなく、壁に殴り書きされた「出てけ」の文字も、坊やの仕業と疑ってかかる。こういうパパじゃ、なかなか人生やり直すのって、難しいんじゃないかなぁ。 一方、ディーンとサムは聞き込みを開始。ここで殺されたと思し老人の最後の世話をしていた女性に、その老人には首を吊った娘がいたことを知らされる。 危険を察知して、家族たちに警告をしようと家に戻る兄弟、クライマックスは近づいている!!ってんで、四の五の言わずに、悪霊を祓おうと、家族に協力を依頼する。 恒例の塩のサークルで結界を作る。が!!現れた少女はこともなげに結界を踏み越えてくる。幽霊じゃない!!だとすると…。実はこの少女、元の家主だった老人が、妻の死後実の娘に乱暴をはたらいて生ませた子供で、娘はそれを恥じて自殺したという。そして、この“孫に当たる実の娘”を、地下に隠して育てていたという、これまた哀しい裏話が。老人の死は、自分の運命と人間以下の扱いで監禁されたことに対する、少女の復讐心によるものだった。 相手は勝手知ったるホームグラウンドで、ゲリラ戦を展開。暗がりの中、ウィンチェスター兄弟と家族は苦戦を強いられ、ついには次男坊が人質にされる。共に越して来た陽気な叔父ちゃんも、早速餌食に。やがて次男坊を探し出すや、少女にはもう一人協力者がいることが判明、不意を突かれディーン一本取られる。一方納屋に隠れた母と娘は、迫り来る復讐の少女に、ただただ慄然とするしかなかった。 家族の覚悟と絆を恃む側と、家族を恨み、それに復讐を誓う側がぶつかり…闘い終わって朝が来て、その空は、家族の新たなスタートと再生へのかすかな、しかし確かな希望をまばゆく照らしていた…というのが第11話。 一方、1エピソードで十分、ちょっとスタイリッシュなミステリ映画の赴きを持つ、粋な一篇が、第12話『伝説のマジシャン』。そうですねぇ、宇津井健氏や児玉清氏あたりが演じたらサマになる、大人の格好イイ話。 マジシャンたちの祭典に賑わう街で、過去の栄光を懐かしみ、かなうはずもない再起を夢見るかつてのスター、ジェイは、幅を利かす若手のマジシャンたちの鼻息に当てられ、そのプライドも傷つけられる。グリッターなイリュージョンとは違う、ショーとしてのマジックの時代は終わったのか…。クルーであり戦友であるチャーリーとヴァーノンに、その夜、30年間封印して来て、いまだ成功したこともないウルトラC「死のテーブル」で、奪われた脚光を取戻そうと持ちかける。 テーブルの上に拘束されたジェイ、見つめる観客、成功を祈る仲間たちの前で、天井から落下してくる剣に串刺し…かと思われたが、見事脱出して喝采を浴びる。が、ちょうどその同じ時刻、街ではジェイを愚弄した若いマジシャンが、あたかも串刺しになったかのように体中から無数の血を吹き出して絶命する。 夢よ覚めるなとばかり、ジェイは今度は「処刑人」に挑戦。鮮やかに首つり状態から抜け出すと、やはり同じ時間に感じの悪い人気マジシャンが、原因不明の首吊りで死ぬ。現場にはいつも、タロットカード…。 あまりの成功に、その手応えさえ自分で信じられないジェイ。盟友チャーリーは、もはや無理はすべきでないととどめるが、不振さを抱きながらふたたびジェイは、「死のテーブル」に上がる。 と今度はなんと、チャーリーが串刺し状の死に見舞われる。もはやマジックの成功と事件の関連を疑わないディーンとサムは、ジェイが黒魔術を使って自分を馬鹿にしたマジシャンたちを呪い殺していると踏んで追いつめるが、そこは伝説のマジシャン相手、気がついた時には目の前で縛り付けておいた椅子からジェイ本人は魔法のように消えてしまう。このあたり、お洒落ですねぇ。 こうなると、ジェイではなく、ジェイのカムバックで利益を得ている者の仕業に違いないと、興行を取り仕切るヴァーノンを詰問するが…なんと、そこに現れたのは永遠の命を授かったチャーリーだった。チャーリーは長年の黒魔術を成就し、永遠の命を手に入れるとともに、ベテランを嘲弄した礼儀知らずなマジシャンたちの命と引き換えに、ジェイのマジックを魔術で成功させていたのだ。ジェイとヴァーノンにも、永遠の命を手に入れるよう誘うチャーリー。兄弟がなりゆきを見守る中、ジェイは、タロットを刺して親友の魔道への転落に引導を渡す。 果たしてこれはハッピーエンドだったのか。ジェイの行いは正しかったが、ジェイは「孤独な老人になってしまった」と胸の痛みを吐き出して去る。歳取ってまでハンターは続けていたくないな。ディーンとの二人三脚を振り返り、そう、しみじみと思うほどに、それまで断り続けて来たルビーの提案を受け入れ、超能力の訓練を始めようと決意するのだった。 うーん、これはもう、ウィンチェスター兄弟ではなく、苦楽をともにし、栄光を分かち合い、老境と向き合う粋な男たちのエピソードだ!!っっやがて哀しき…な内容です。黒魔術もいけません。でも、ホント格好よかったです。ジェイ、チャーリー、ヴァーノン!!(了) ■期間限定!全品ラッピング無料!【送料無料!21%OFF!】SUPERNATURAL スーパーナチュラル <フォース・シーズン> コンプリート・ボックス(DVD) ■帯津良一・帯津三敬病院名誉院長推薦、出版記念講演・青木新門『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/12/29 12:15:34 AM
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