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カテゴリ:雑記、手記
今年冒頭、ブログでも一年の計を「柔軟性ある持続力」と掲げました。それから、一年は矢のように過ぎていきました。
2009年の目標に「柔軟性ある持続力」を挙げることに、迷いはありませんでしたが、多少の覚悟はいりました。 というのも、そう掲げるということは、不安定な、ある種アクロバティックな日常を予感していたからでしょうし、そうなることを受け入れる必要があったからです。そして、さらに、「柔軟」なだけでなく、「持続」するのですから、臨機応変・君子豹変す、などと逃げ口上ばかり用意して、柔軟性の殻に隠れて適当にやり過ごすこともするつもりはなかったのです。むしろ、そうなることが一番怖かったのですが。 そうして、結果的に、時には愚痴や弱音もこぼしそうになりましたが、踏みとどまって、概ね目標は曲げずに一年を駆け抜けることが出来たのではないかと思うのです。 そうできたのはなぜか。それは、捨てずに選ぶ、これを徹底したからだと思います。取捨選択も難しい。何かを、柔軟に、最後まで途切れることなくこなしていこうと思えば、片方の手の何かを捨てなくていけないこともある。でも、その何かが、すべて完全に捨て去ることの出来ないもののことだってあるわけです。 それは甘いのかも知れないし、あるいは非常でないのかも知れません。しかし、アクロバティックな一年を覚悟し、なおかつどれも捨て去れないならば、捨てずに、ただ選ばなければいい。それが、私なりのアートであって、選択の精度を上げれば、完全にはカバーできなくても、捨てるところまではいかないのではないか、捨てずに、切れずに、それらの縁や課題にも待っていてもらうことが可能なのではないか。このことへの挑戦の365日こそが、私の2009年だったのではないかと振り返っています。 そういう私にとって2009年を漢字一文字で表すならば、「柔」や「続」ではなく、実は、間違いなく「選」の字、これしかないのではないでしょうか。「選」の一年を経て、2010年は、どのような一年になるものか、この年末の静かなひと時に、じっくり考えてみたいと思います。(了) 何のために生き、死ぬの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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