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カテゴリ:アート
事務所からほど近い、浅草橋はルーサイトギャラリーに行ってきました。このギャラリー、昭和の流行歌手「市丸さん(江戸小唄の市丸姐さん)」の隅田川沿いの屋敷を改装し、骨董店としてオープンしたもので、さすがに、玄関からして雰囲気抜群。二階からは、隅田川を望む、まさに都会の中のタイムカプセル然とした佇まい。この場に込められた「時間」そのものがご馳走です。
現在開催中の、栃木県益子を拠点に活動する陶芸家・二階堂明弘さんの個展を訪ねました。先の大地震で、二階堂さんの自宅、工房は半壊したそうで、ギャラリー曰く「今日並んでいる器は強いですよ。何せ震災を生き延びた作品すべてですから」と。そうした事情もあって、次の作品がいつ出来上がるかも目途が立たないとか。 作家渾身の生き残りたちが、ここにある。作家にとって作品は命です。その命に包まれながら、静かな、しかし力強いエネルギーをたくさんいただきました。 二階の窓際でコーヒーをいただきながら、ただただ流れゆく隅田川を眺め、すべて移ろうこの世の中で、形あるものいつかは朽ちると知りながら、形に命を吹き込み、自身の情熱と人生を捧げることの尊さ、意味も一緒に、香り、味わうひと時でした。(了) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/04/22 07:30:48 PM
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