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カテゴリ:アート
アップが遅れてしまったのですが、『ハイメ・アジョンの世界展』@渋谷西武、行ってきました。たまたま別件で足を運んだのですが、全館まるごと“Art meets Design Jaime Hayon meets Seibu Shibuya ”ということで、ハイメ・アジョンが描き下ろした作品によるバナーやディスプレイなどで飾られ、これは!!と思ったらやっぱりありました、展覧ブース。
スペインのデザインには、ここ数年ずっと注目しており、大使館のイベントにも毎年顔を出してきたワケですが、ハイメ・アジョンは、やはり昨秋、九谷焼の上出長右衛門窯とのコラボレーションで日本での知名度が一気に高くなり、私も一度作品に接したいと思っていたのですが叶わず。まさかここへ来て夢が叶うとは!! とにかくワタクシ的には、いま一番ビシッとセンスにはまる作風&世界観。年齢的にもすごく近いですし。リアルというか、等身大とうか、親和性というか、そういう部分で、ピタリと来るんですね。 さらに、ハイメの活動の幅の広さ、その振れ幅の痛快さ、そして彼を物語る上で欠かせないあのブルー。いま一番欲しい色!!これにやられます。 展示会場はプレゼンの場ですから、パンフやツール一つとっても洒落てます。彼自身の持つイメージやブランド力が、きちんと、いやらしくなくコントロールされていて、だからまた、精度高く、彼の人となりが伝わってくるような錯覚に陥るのか、とも。 会場では、正式に彼の作品としてリリースされているワーク集(これがまた、贅沢な製本!!)も販売していましたし、彼が手がけたリャドロなども販売していました。私は…昨秋のすれ違いをいざここで埋めん!!ということで、上出長右衛門窯×ハイメ・アジョン(丸若屋プロデュース)の販売コーナーに直行。湯呑が欲しくて…。 いろいろ眺めて悩みましたが、やはり一番ハイメ・デザインが出ているものには、ピンとこなかったんです。おかしいな、この感覚ってなんだろう、と思ったら、あ、これロイヤル・コペンハーゲンみたいだなぁ、と。いや、それぞれに個性はあるのですが、和洋が出逢うとこうなりがちですし、たまたま湯呑に描いたハイメのデザインのラインが、なんとなく似ちゃったんでしょうか。 で、ピンと来たのが、実は意外にベタな和柄。これでいいのかな、これでハイメの世界に触れたことになるのかな、と一瞬考えましたが、よくよく考えると、ハイメが日本の伝統的な九谷焼に飛び込んできたことがまず面白く、連綿と続いてきた九谷焼の歴史と格闘しながら、自分の伝えたいこと、表現したいことをぶつけてみせた。 いわば、ハイメが九谷焼の土俵を借りたわけですから、やっぱり彼の世界の中での主張が強い作品より、ベタなデザインの中で主張した作品の方が絶対に面白い!!迷いは一瞬で吹っ切れました。そりゃピンと来るわけだ。素敵な作品との、納得ゆく出会いに感謝。 でも、一番人気は鳥をモチーフとした醤油さしだそうで、こちらは生産待ちとのこと。確かに、形状で遊べるモチーフは、ハイメらしさで勝負した作品が出色です。 ともあれしばらくは、日本でのまとまった形での展覧会やイベントはないかもしれない、とのこと(ホントかなぁ?)ですが、お腹いっぱいになるまで、狭い会場ではありましたが何度も何度も行きつ戻りつして、まさに“ハイメ・アジョンの世界”を堪能してきました。(了) デザイナートイOnion オニオン ラブ インベーダー by Jaime Hayon お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/06/06 04:02:39 PM
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