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カテゴリ:アート
『空海と密教美術展』@トーハク、行ってきました。しかし暑かったなぁ。。。なんでも、9月13日、入場者数が40万人を突破したそうで…。密教美術1200年の原点、ここに集結。うーん、なんだかスゴく仰々しいなぁ(笑)。緊張。あ、密教、っていう言葉がそう思わせるのか…。
なにしろ。展示作品の98.9%が国宝・重要文化財で構成、って…ほぼ100%じゃないか(汗)。教科書で見たなつかしい「弘法大師像」がお出迎え。重要文化財 「両界曼荼羅図 (血曼荼羅)」、作品点検の関係で「胎蔵界」(9月6日~9月25日)でしたが、すごい迫力。平清盛の寄進によって制作、胎蔵界の大日如来の宝冠に自らの頭の血をまぜて彩色したとの伝えもあるようで、なんとも、鉄の匂いのするような、異様なオーラを放っていました。 巻頭から巻末まですべてを展示した、国宝 『聾瞽指帰(ろうこしいき)』(下巻)に感動。跡(て)と、その長さを見るだけで、思いと集中力に、圧迫されそうになります。筆、過たず、ですね。 密教といえば…な 「密教法具」。セットなんですね、組法具って。絢爛で儀式ばったところは、どこか中世カトリック美術と似たようなものを感じます。 ほっこりやさしくふくよかな、醍醐寺の「如意輪観音菩薩坐像」(ちょっとかわいらしい…笑)、空海が最澄にあてた3通の自筆の手紙を継いだ国宝「風信帖」 など珍しく、好奇心を掻き立てる展示品のオンパレード。 圧巻はやはり、「帝釈天騎象像」「大威徳明王騎牛象」「梵天坐像」「降三世明王立像」など、超目玉級の仏像を、曼荼羅に配置した、まさに立体曼陀羅たる「仏像曼陀羅」再現の試み。その突き抜けた迫力と、どこかドーンっと目の前が開ける解放感。もって会場全体が、密教宇宙を表す“大曼荼羅”という展示コンセプト。やるなぁ。 ところで、ここで観られる持国天、増長天らの表情は、日本の仏像の中でも最も恐ろしい顔だそうですが、どこか、鎌倉期の仏像と比べると、アメコミっぽいんですよね。。。 さて、惜しげもない、という言葉以外に見つからない、このまたとない機会。9月25日(日)までですから、お早めに~!!(了) ▲手前にバイクなどがあるせいで、なんか仏像がたむろしてるみたいだなぁ。暴走族…風???どうでもいい話ですが、トーハク平成館の入口に向かって、右肩を振り返ると、ひょっこりスカイツリーが見えます(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/09/21 04:12:45 PM
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