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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ:アート
 昨日、金巻芳俊木彫展「相対アンビバレンス」@FUMA Contemporary Tokyo、行ってきました。
 「アンビバレント」という言葉を知ったのは、十代の学生の頃でした。あのときは、頭で覚える類いの言葉と受け止めていましたが、その後カウンセラーとして修行するうちに、もっとパーソナルで感覚的な“現象”なのだと体で理解するようになりました。
 金巻さんの作品は、まさに個展のタイトル通り、アンビバレントな現象を彫刻によって、シンボリックだったり、カリカチュアライズしたり、あるいはメタファとして表現しているわけですが、とにかく、気色が悪い。
 ここで誤解されてはいけなのですが、とにかくこれは、表現されたモノに対する感想では断じてなく(というのも、それが表現されたものに対する感想の前提として作品が作られていると推察すれば、単に「見た目が気色悪い」、というのは、制作意図に反する「反復された感想」に過ぎないからです)、観る者が抱く感覚として、己の中の違和感、つまり気色の悪さへの心当たりに辿り着く衝撃的な刺激がそこにあるわけです。
 残像のように彫り出される人物は、ゆらぎ、痙攣、ブレ、それも身体でなくちょっと前でいうアイデンティティや主体そのものの「覚束なさ」を惹起せずにおかないのです。
 これを、造形的にただ面白い、と思い、その技巧に感嘆するのも素晴らしいのですが、そこに自身を投影してみて、自己がいかに絶妙なバランスの上に立脚しているか/立脚できていないか、にハッとさせられる、というのが「正しい味わい方」ではないでしょうか。
 ちなみに私は毎年、その年の過ごし方のテーマを設定している訳ですが、2011年は「死との舞踏」がテーマでした。これは、12世紀西洋で好まれた主題「死の舞踏」に範を採り、逆説的に、命一杯愉しむことを掲げたわけですが、要は、いつも西洋世界でリバイバルするメメント・モリのことなんです。で、一つ、特に気になった作品がありまして…あとで入り口の作品集を見てニヤリ。なるほど、そういうタイトルだったか!!道理で!!(了)

追)掌モチーフのサインの刻印が、ひそかにワンポイントで可愛らしかったです(w)。

FUMA Contemporary Tokyo
〒104-0042  東京都中央区入船1-3-9長崎ビ ル9F
2011年10月14日 11:00 - 10月29日 18:30

◎巡回展 2011/12/10(土)-2012/1/15(日)
     台湾・台北/Elsa Art Gallery





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Last updated  2011/10/21 06:45:37 PM
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