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カテゴリ:アート
大変ラッキーなことに、上野で打ち合せ。ランチタイム返上で駆け足で向かったのが、『第40回記念 写実画壇展』@上野の森美術館。ここは駅近でホントありがたいです。
毎年この展覧会には足を運んでいます。というのも、恩人であり、大学の大先輩である方が、スペインをテーマに毎年新作を出品されているからです。 この手のテイストの絵は、最近ではなかなかじっくり観るチャンスがないため、この一回は非常に貴重。日本の近代西洋画の一つの潮流として、骨太に、初志貫徹で重ねた40回。今年も意欲作が並びました。 私が毎年この展覧会を口実に再会するこの恩人は、先の震災以来、電車恐怖症にかかってしまい、今回の展覧会にも来館されないだろうと思っていました。 ところが、何の約束もなかったのに、駆け足ながら一通り作品を観て、また次の打ち合わせに向かおうと出口に急いでいたところ、受付に見覚えのある方が。その人こそ、この恩人だったのです。向こうも大変驚かれ、まさかこんな奇跡的なタイミングで再会がかなうとは思っておらず、縁(えにし)の不思議さを感じました。 なんでも、電車にはまだ自信を持って乗れないそうですが、今日は天気もよく、また40回目という記念すべき展覧会に、出品者として一度も足を運ばないのはどうかと思い、ご友人二人に助けてもらいながらなんとか辿り着いたということです。 作品にはまだまだ元気がありました。元々旅を愛される行動的な方です。震災の影響は、その程度に差はあれど、場所を問わず、様々な形でいまだ爪痕を残しています。一日もはやく心の傷が癒え、またお元気に旅に出かけ、旺盛な創作意欲を取り戻されるよう、心から祈りました。(了) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/04/04 11:19:12 PM
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