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カテゴリ:アート
遅まきながらの更新だが、三瀬夏之介展『空虚五度』@新宿高島屋に足を運んできた。アートソムリエの山本冬彦さんの情報で、思い立って訪れたのだが、高さ2メートル70センチ、長さ10メートル、と、会場の一角を完全に覆い尽くす巨大な作品は、完全に観る者を呑み込む。観る者は、息を呑む。
今、ここで言葉を尽くした感想は書けない。唯一言葉にできるのは、数行のこと。つまり、個展のタイトルになっているこの壮大な作品をはじめとする、三瀬さんの作品から感覚するのは、無音の音。幽玄であり、作家と観る者の内面を検するロールシャッハであり、内臓の壁面、子宮の記憶である。暗いが光を予感する、我々が子宮を通過してきた記憶である。それは畢竟、産まれ直しの旅である。(了) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/06/12 03:27:30 AM
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