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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ:映画/エンタメ
 この記事書くと、あぁ、今年も終わりか、なんて思いますが。という冒頭の言葉は去年と同じです(笑)。慌ただしい年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。今年も残すところあとわずか。
 今年も書きます、独断と偏見に溢れたショートリヴュー「映画で振り返る2012年」。しかし、今年は観た本数の割に、選考が難しかった!!観た映画が、それなりに「何か」を突っ込まずにいられない良作ばかりだったということだと思います。なお、当リヴューには、今年公開されたもの、劇場で観たもの、DVDで観たもの、見直したもの、など混在していますが悪しからず。


〈ベストムービー・オブ・ザ・イヤー〉
金賞:『リアル・スティール
リヴュー:ベタベタ。“人間のスポ根&家族の絆”ドラマを、ロボットに置き換えただけ。なのに、なんでこんなイイんだろう???というくらいに泣けた映画です(基本、ワタシ劇場では泣かない主義なんです、“帰宅思い出し泣き派”(笑)。でも、この作品は劇場で泣きました)。子役のダコタ・ゴヨの健気さ、ヒュー・ジャックマンのやさぐれっぷり、そして最後は基本誰も悪者にならないのがあたたかい。“法律上の親子の関係”は戻らないけれど、心の絆は戻り、主人公の子の養育権を得た亡き妻の姉夫婦も、そういう親子関係を最後は微笑んでる。そのあたりの複雑な人間関係のバランスの取り方が絶妙なのです。SF過ぎないリアルな設定も、うまくバックで機能していました。王道中の王道、ギミックなし。王者ゼウスとの試合のため、一度はもつれかかった関係を修復するため子を訪れた父の素直な「告白」シーン→お約束の格闘シーンまでの流れは、ズルいくらい心地よいテンポ。ベッタリな親子関係に絡む、サッパリながらも味わい深いロマンス部分も清潔感があってよし。文句なし。


銀賞(2作品):
イヴォンヌの香り
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
リヴュー:『イヴォンヌの香り』は、とにかく全篇で要所要所にさらっとかかるシャルル・アズナブールの初期の名曲“青春という名の宝(Sa jeunesse)”がオツ。この曲あっての映画、という位に印象的で、ミュージカルでもない映画には珍しいパターン。一時の夢のような享楽の日々と、あっけない衝撃のラストまでを、ただ淡々と「目撃」するのはパチパチと音の弾ける古びた一曲。若さの残酷さ。詭弁も欺瞞もなく、年齢を重ねることは惨めなのだと退廃の美で説くシャンソンそのもののようなジャン・ピエール・マリエルの演技は、エイジングの意味が甘やかされている今の時代にこそ意義あり。『冷たい雨に〜』は“電車男”ジョニー・アリディ起用で釣ったが、とにかくアンソニー・ウォンの独り舞台。ラストの銃撃戦は、「笑っちゃいけない」という真摯で不条理な生真面目さに、アンソニー兄貴の男気がかぶさって、全身ヘンな鳥肌が。このギャップに拍手。荒唐無稽なストイシズムは、主人公たちの安手のペーパーバックのような人生に似て…。


銅賞
(2作品、今年は該当1作品のみ):
アベンジャーズ
リヴュー:ウルトラマンや仮面ライダーよりも、ハルクやスパイダーマンで育った私。当然、ヒーローの原点はアメコミです(というか当時は、ハルクもスパイダーマンも、住んでいたブラジルのヒーローなのだと思い込んでいた)。ということで『アベンジャーズ』、やはりキタ。 「日本よ、これが映画だ」といっても、数々のキャラクターをてんこ盛りにしたとか、一人で主役を張ってきたヒーローを一緒に出しちゃった、ということが「どや?」なのではなく、あれだけ歴史が厚く、ファン層が深い複雑で自由な世界を、コミックから映像にしてしまった、成立させてしまった、ということが「どや?」なんだと思わされる弩級の一本。その代わりストーリーが若干置き去り(というか端折り過ぎ)でも仕方がないでしょう。


肩すかしで賞(2作品):
クレイジー・ハート
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
リヴュー:気がすすまなくて観なかった名作『クレイジー・ハート』、やっぱり駄目でした。結局、まだ私自身が、主人公ではなく若手の方に身を置いてしまう微妙なお年頃のゆえか?ジェフ・ブリッジスの駄目オヤジっぷりがリアル過ぎてファンとしてはガックリ。カントリー歌手というジャンルは、ある年代を境に日本人には馴染みが薄いと思うが、その辺が分からなくても日本人にウケたのが疑問。『シャーロック〜』は十分面白い!!…けれど、期待が大きすぎたのかな。もうひとつ喰い足りない&ロバート・ダウニーJr.のキャラが濃すぎ。この人、ニコラス・ケイジ化しないで欲しいなぁ。その横で、ジュード・ロウがホントにイイ仕事してました。やり過ぎちゃ駄目…と物議をかもしてもやり過ぎ倒した姿勢はすばらしい(笑)。

期待越えで賞(2作品):
トロピック・サンダー 史上最低の作戦
プリースト
リヴュー:90年代以降のアメリカ「逆差別問題」と、アイデンティティ闘争に見られるジェネレーションギャップも黒かった『トロピック〜』。久しぶりに研究テーマ回帰させていただきました(笑)。こんなにバカバカしくも、“大国の、身近でホントな病”をシニカル&コミカルに描いた作品は見当たりません。映画出演前の、尖ってた頃のエディ・マーフィばりの危険度。日本人が観るより、おそらく本国の人の方がウケ度も濃いはず。『プリースト』は、ただただポール・ベタニーのストイックさと、幽鬼のような姿の美しさだけで評価できた一本。続編は観なくてもいいカンジなり。

「もう一歩」な作品たち(3作品、今年は該当2作品のみ)
ミッドナイト・イン・パリ
オーケストラ!
リヴュー:“近所のシャーリズ・セロン”みたいなレイチェル・マクアダムスの良さに対して、あまりに“近所顔”過ぎるマリオン・コティヤールの魔性っぷりがイマイチかなぁ。『ルルドの泉で』もよかった、レア・セドゥがいいなぁ。周囲からはビミョーと言われても、好きなんだな、あの顔立ち。『オーケストラ!』は、いかにも“映画好き”が好きそうな(?)一本。テーマ的にはあまり詳しくない内容ながら、これまた玄人ウケしそうな適度にユルい人情噺でかなえる無茶な夢物語は、ストンと心に残りました。この二作は、もうちょっとで、「金銀銅」入賞だった、裏上位作品です。


〈番外編ひとこと〉
『今のままでいて』:復刻シリーズ、マルチエロ・マストロヤンニのじじむさい恋は洒脱だけど。ナスターシャ・キンスキーの、お面相に似合わぬデカ過ぎる親指が気になって集中できん。

『あの胸にもういちど』:これまた復刻シリーズ、アラン・ドロン、あなたのヘンタイ・キャラは最高です!!こんな教授がいたら講義受けてみたいですね。

ドリアン・グレイ』:アノ“王子キャラ”ベン・バーンズ、まさかのど退廃っぷり。まさにご乱行。日本劇場未公開なのも納得の作品ながら、“ドリアン好き”としてははずせない一作。原作を逸れつつ、スリラー仕立てにしたのは悪くない。コリン・ファースの怪演も良し。そういえば、ドリアンつながり『オスカー・ワイルド』も観ましたっけ。ジュード・ロウのハマり役ながら、日本でなかなかDVD化されなかいワケだ(爆)。かなりワイルドだぜ〜(苦)。

 その他、改めて観たらまったく違う作品に思えてやっぱり面白かった『NINE』、テレビで観た『スコーピオン・キング』、なんと『2』があることを知り…これがまたクダらなオモロかったり(w)。低予算の映画監督って、やっぱり編集能力とアイディアの質が高い!!

 さて、昨年は、恐怖のナタリー・ポートマン@『ブラック・スワン』に捧げる「あんた怖すぎるで賞」や「 反骨魂賞」など特別賞、〈アニメーション部門〉〈テレビドラマ部門〉もあったのですが、今年はありません。今年は、キャストかぶってる作品が多いし…。ほかにも、ここに網羅できていない作品もあるのですが、それはそれ、またいつか見直したときに、リヴュー復活ということもあるかも…ということで。来年もよい映画にたくさん出会えますように!!(了)





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Last updated  2012/12/31 01:38:18 AM
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