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本を片手にポレポレ生活…札幌にて

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2011.07.23
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十五少年漂流記に始まって


 十五少年漂流記

コンチキ号漂流記など

漂流ものは大好きでした。

椎名誠の「シベリア追跡」を読んで

吉村昭「大国屋光太夫

井上靖の「オロシア国酔夢譚

光太夫もの続けて三冊読んだりもしました。

椎名誠は漂流物が好きなので彼の紹介で図書館から借りて読んだ本も数冊

そのどれもがわくわくドキドキ心踊らされ面白かったです。

そして今回の三浦綾子作「海嶺」は ばあチャルさんのご紹介

海嶺〈上〉 (角川文庫)

知多半島にある小野浦から、千石船宝順丸が出航したのは天保三年(1982年)のことであった。乗組員は船頭、重右衛門、舵取岩松、そして炊の久吉、音吉ら十四名である。だが彼らは江戸にむかう途中、遠州灘ではげしい嵐にあい難破してしまう。一年二か月後、奇蹟的に生き残った豪胆な岩松、明朗活発な久吉、優しい心の音吉の三人は北アメリカに漂着する。が、彼らには想像を越えた数奇な運命が待っていた!生きていくことは何かを問う、魂を揺さぶる時代巨編。

遭難し工夫し生活しながらも長い漂流の中で息絶えていく仲間たち

ようやくたどり着いた北アメリカでインディアンの奴隷にされてしまうけれど

岩松がこっそり書いた手紙でハドソン湾会社に救い出され

イギリスの援助によって日本に帰る道が開けるのです。

それからイギリスの軍艦に乗りハワイを通り大西洋を回って7カ月かけてイギリスに行き

マカオへまた6カ月

1年半ほどマカオに滞在しいよいよ日本に向かったのですが

鎖国中の日本では外国の船と言うだけで大砲で追い払う。

ようやく5年ぶりの故国に足を踏み入れることも叶わなかった。

「あれが日本や、あれが日本なんや」

漂着したときインディアンでさえ追い払いはしなかった。

イギリス人もアメリカ人も親身になって世話し日本に送り返そうとしてくれた。

それなのに故国は受け入れてもくれなかったのです。

ジョン万次郎も厳しい取り調べを受けましたが故国に帰ることができましたし

大黒屋光太夫も帰ることができました。

でも彼らは一歩足を踏み入れることもできなかったのです。

創作後記のなかでその後の彼らの様子が書かれているのですが

それぞれが通訳になったり商会に勤めたりして成功したとのこと。

日本に帰って厳しい取り調べで獄中死した漂流者たちも多かったようですから、

それが救いでした。

 

 

 

 

 






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最終更新日  2011.07.23 10:19:05
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