本を片手にポレポレ生活…札幌にて

お天気が続き、夏物の洗濯をようやく終え衣替え

この服は一度も袖を通さなかった・・・・

そんな服を捨てて私も断捨離生活を

と、思いつつも

いやいやこの生地はなかなかいい・・・このデザインはまだOK・・・

捨てるとバザーの袋の中身がちょっぴりしか増えませんでした

女三人のシベリア鉄道

女三人のシベリア鉄道

森　まゆみ

女三人で姦しくシベリア鉄道に乗った話ではありません。

与謝野晶子・宮本百合子・林芙美子

近代文学を代表する女性三人の足跡を追い自らも同じ旅をしてみるのです。

ウラジオストクからモスクワそしてパリまで。

単なる紀行文ではありません。

晶子の百合子の芙美子の日記や本の膨大な引用がその車中・土地土地を彩って

彼女たちの旅を追体験させ彼女たちの人となりを浮かび上がらせてもくれるのです。

同じ街に降り立っても３人３様のとらえ方

ほぼ１０年という時の違いと３人の個性の違いがはっきりと出ているのが面白い

そうか、そうだったのか！

何かの題ではありませんが、１ページ１ページをじっくりと読み

後書きまで３４５ページはギュッと内容が濃く

読み終えるのがもったいないほどでした。

この旅は通訳としてロシア人の苦学生を

もう一つのルートの大連を出発しハルピン・カリムスカヤまでは

中国人の苦学生を通訳として連れて行くのですが、

通訳それぞれの家にも寄り、そこでの親子の様子生活ぶりなども

詳しく描かれているのがまたいい。

久しぶりに読みごたえのある本に出会い、

晶子も百合子も芙美子も読みなおしたい気分です。

お誕生日は夫が本調子ではなくお家でお祝いしました。

買ってきてくれたきのとやのケーキとワインがおいしかったです。

お寿司もね。