本を片手にポレポレ生活…札幌にて

元旦の朝日が大きく美しく輝いていて思わず夫にも声をかけ、しばし見とれ・・

穏やかに2012年が始まりました。

近くのお宮での初詣では

家族の健康と一緒に

今年は明るく楽しいニュースがいっぱいの年になりますように！！

と、手を合わせ、

心をこめて引いたおみくじは吉、あまり良いことが書かれていなかったので

心配した夫は大吉だった自分のおみくじに重ねて結んでくれました。

どうぞご利益が重なりますように

おみくじのせいだけではありませんが、

今年こそ謙虚に丁寧に過ごしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします

以前読んだ「おれのおばさん」の続編ということで

期待して読んだ「おれたちの青空」

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前作の「おれのおばさん」は

児童養護施設に暮らす中学生たちの真っ向勝負の「人生との格闘」、

体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざまとっても良く

その続編ということでわくわく期待して読みました。

札幌にある中学生だけの児童養護施設魴?舎（ほうぼうしゃ）が舞台

前作とは違い3部形式で

１部　小石のように

虐待の記憶に苦しむスポーツ万能の卓也の家出からはじまる

彼が自分の封印されていた（していた）幼いころの辛い記憶を克明に思い出し

それを事実として受け入れることで人生と折り合いをつけ

自立していこうともがく過程

2部　あたしのいい人

は若狭湾の代々続く網元の娘で

立派なおかみさんになることを期待されて育った後藤恵子

女だって漁師になりたいと言っても船に乗ることを拒否され

それならと北大の医学部に入るがすぐに演劇にのめりこみ

退学して結婚し劇団を魴?舎旗揚げするもうまくいかず

夫は東京に行ってしまい離婚

残された娘と二人必死に働き、今の仕事を始めるが夫のことは忘れられない

児童養護施設魴?舎の運営者のおばさんの回想

3部　おれたちの青空

前作で主人公だった陽介が中学卒業後の自分の進路について

悩み葛藤し決断を下し旅立つまで

魴?舎があったから、もうひとりになっても生きていける・・・

そんな声が聞こえてきそうなすがすがしい1冊です。

学生時代を魴?舎のあるという辺りで過ごしていた私は、地名などが頻繁に出てきて、

何だかくすぐったく感じてしまいましたが・・・