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「一階に現実、二階に夢。 そんな人生を僕は生きたい」 帯のこの言葉に魅かれ読むのを楽しみにしていました。 池井戸潤作第145回(平成23年度上半期) 直木賞受賞
打ち上げに失敗した責任を取る形で従業員200人の父の町工場佃製作所を継ぐ。 エンジンの開発などで好調な成績を上げていたが、下請けいじめにあい 資金繰り難という悲哀を味わい法廷闘争にまで巻き込まれ存亡の危機に立たされる。 そんな中でも佃製作所を支えていたのは研究開発で取得した特許技術 中でも水素エンジンのバルブシステム 会社は小さくても技術ではどこにも負けないという自負があった。 大企業との駆け引きにも佃社長はロケットへの夢をあきらめず、 ついには社員を奮い立たせる そして、ついに・・・・ なんとか賞にも色々あって私には合わなくてがっかりする作もあるけれど これは面白かった 小よく大を制すという判官贔屓の構図もあるけれど お金儲けという安易な方向に流れず夢を失わない佃社長と 反発しながらも最後には意地とプライドから立ち上がる従業員たちに大きな拍手です 小さな日本丸も今、問題が山積み 目先のことだけで大きな国に流され安易な方向に進まないでほしいもの
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