カテゴリ:本
まだ夜明け前の4時20分 オリンピックが終わって、 お盆が過ぎて 夜明けの時刻が遅くなってきています。 トンボが増えて、吹く風に冷たさを感じるようになり 朝夕がひんやりしてきて、札幌は秋にどんどん近づいています。
伸びゆくものはみな可愛い。 さて、そろそろ新しい鉢に植え替えてあげましょうか。 時代は1935年から1944年まで。第二次大戦が勃発して、イタリアがカイロを爆撃。その直後、老衰したアフマド・アブドルガワードが世を去る。孫たちが成人し、ヤーシーンの息子で美男子のリドワーンは男色趣味の政治家に可愛がられ、栄達の道を歩み始めるが、政権交代で運命が狂う。他方、シャウカト家に嫁入りしたハディーガの長男アブドルムネイムはイスラム原理主義に魅せられてムスリム同胞団に入り、次男アフマドは左翼の活動家となるが、二人は危険分子として逮捕される。懐疑と無為のうちに生きたカマールは、二人の信念と行動力、特にアフマドが人生と民衆を信じ、人間としての義務に邁進する姿に感銘を受ける。その頃アミーナは死の床にあり、アブドルムネイムの妻カリーマからアミーナの曾孫が生まれようとしている。 カイロ3部作の最後の作品 この最後の作ではアフマドが年老いて亡くなるまでを描いている 孫たちが台頭し同じ名前のアフマドは、2作目で中心であったカマールを乗り越え エジプトの独立のために力強く歩む。 世代が変わり、カイロにも民主化の波が押し寄せて・・・ ひ孫の誕生で未来に繋がる希望を感じさせます。
ただ、3作目は筋に沿ってひたすら書かれたというか 面白味に欠けていたように思う。 そして今なお、エジプトは夜明けを見ていないのかくすぶっているようなのが 悲しい
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