カテゴリ:本
雪がなく、赤と白の花をつけた椿の植え込みが続く川沿いの道を散歩していると 鶯の声が聞こえた。 「今のウグイスだね。」 ホーケキョ 「確かに!でも、まだ未熟な鳴き声みたい」 「これは梅じゃなく桜の花。」 「もう咲き始めているんだ 札幌では一ヶ月後でもまだ咲かないけれども・・・」 先週孫ちゃん1の誕生日祝いで長男一家に会いに愛知県に行って来た。 その5日間、雪のない暖かな道を毎朝2時間ほど夫と散歩。 途中、本屋さんに寄って花屋さんに寄って・・・で歩いていたのは実質1時間位 足元を心配しないで歩けるっていいなあ、どこまでも歩きたい気分だった。 ドライブ途中、海が見える小高い丘の上で一休みした時お会いしたご夫婦は 小さな自家用菜園に白菜やネギを育て今はサトイモを植えていると話してくれた。 「1年中野菜を育てることができるなんて羨ましい!」 と言うと 「半年でも育てられないのに?1年間なんて無理だと思うけどね」 札幌では11月末に雪が降ってからさっぱりできなかった散歩 早く雪が溶けて散歩できる日が来ますように 吉村昭と歩んだ五十余年の歳月、思い出の旅路、懐かしき人々...。 人生の哀歓をたおやかに描き出す感動のエッセイ集。 吉村司「母のウィンク」収録。 何冊目なのだろう? 夫吉村昭が亡くなってから津村節子は何冊か夫の思い出を書いていて 桜遍路・ふたり旅・遍路道・紅梅を読んだが、きっとそれ以外にも書いているのだろう 戦後の学生時代からのお付き合いで強く結ばれてきた作家夫婦 書きたい思い出も山のようにあるのだろう。 エッセイ集なので、どこかで同じようなこと読んだなというものもあるけれど 旅先で寝る前に軽く読むにはピッタリ 夫婦のありようなど千差万別、でも似た部分に共感したり、クスッと笑わされたり、 今、次々と吉村昭を読んでいる夫に彼の飛行機嫌いなど教えたり、 それにしても作家というものはこうまでして書いていくのかと毎度感心させられる。 最後に載っている「母のウィンク」は息子吉村司さんが書いたもの その文章の終わりに ボケない為にこれからも書いてくれよ、と私が言うと、母は「まだまだ、これからよ!」 と、ウィンクしてみせた。 とあるので節子さん立ち直って書き下ろし新作を披露してくれるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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