カテゴリ:本
庭のチューリップの芽が伸びてもうすっかり春! と思っていた札幌に昨日今日と雪が降りました。 いくら暖冬とはいえ北国は、簡単に春を迎えられないのでしょうか。 今日は母の命日 ようやく春休みになりしっかり看病ができると病室に泊まり込んでいたその晩でした。 待っていたかのように亡くなった母 もう意識もなかったのに亡くなる寸前には、 しっかりと目を開き私に何かを語りかけようとした。 ふがいない長女に「しっかりしてね!」と言いたかったのだろうか? 残していく父を頼むと言いたかったのでしょうか?
亡くなってから長い年月が経ったけれど心の中には何時もいて 困った時には相談し、その時々に合わせて母の言葉を求め 「はい、わかりました!」 と答えています。
漂民 次郎吉 太平洋を越えた北前船の男たち 津田文平著 私は十五少年漂流記に始まり、漂流ものが大好き 椎名誠が推薦していた吉村昭の「漂流」は、本当に面白かった。 何もない無人島に漂着した土佐の漁師たちが、 アホウドリを食べ海藻を育て・・・12年間も生き延び助けられるのだ。 ロビンソンクルーソーの日本バージョン いやそれよりももっと面白くそれ以来吉村昭の本を次々読んだ。 「オロシア国酔夢譚」を読んで井上靖を次々読んだり・・・ ところでこの漂民次郎吉も、漂流ものであり十分に楽しく一気に読んだ。 太平洋を漂流しアメリカの船に助けられ、ロシア経由で帰国した次郎吉 次郎吉以外にも生き残った人はいたのだが、次郎吉は力持ちであり、 片仮名が書けただけだったけれど記憶力がよく、 アメリカに行ってもロシアでも言葉もよく覚え順能力があり、地元のみんなに重用された。 そんなことで漂民の中で彼が果たした役割は大きかった。 時代が少し早すぎて、帰国後ジョン万次郎たちのような活躍ができなかったのが残念。 離婚した妻と娘を思って生きのびたのだけれど帰国後会えたかどうかはもちろん 何処で亡くなったのかもわからない・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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