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本を片手にポレポレ生活…札幌にて

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2017.04.21
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暑くなったり寒くなったり
春になったり冬に戻ったり・・・
行きつ戻りつの札幌ですが、今日は昨日と打って変わって暖かい。
午前中出かけていましたが、至る所でツツジの花が咲いていて庭の緑も濃くなっています。
「春よ来い♪ 早く来い♪」
こんな日は心もウキウキです。
でも、世界を見回すと春になったからと言って単純に喜んでもいられない人々もいるということに
思いを馳せずにはいられません。
星星星星
エレーヌ・ベールの日記


彼女は自分の魂をこめたその日記を、愛するジャンに宛てて綴る。
彼女は迫害を生き延びられなかったが、日記は奇跡的に散逸を免れ、戦後、数々のドラマを辿って本国で二〇〇八年一月に出版され、
大きな話題を呼んだ。
「生きていればおそらく、キャサリン・マンスフィールドのような繊細さをもった作家になっていたであろう」
(パトリック・モディアノの序文より)と評された文学的感性で綴られたこの日記は、
占領下フランスにおけるユダヤ人迫害の現実を、それを生きた当事者の視点から記した史料としても、稀な価値をそなえている。


「アンネの日記」は小学生の頃に読んでいてユダヤ人迫害の怖さを知らされていたけれど
この日記は、2008年発行されたことも知らなかった。

ナチス・ドイツ占領下、ユダヤ人への迫害が日に日に強まるパリ。
ソルボンヌ大学で英文学を学ぶ二一歳のユダヤ系フランス人女性、エレーヌは、自分たちをとりまく歴史的不幸を書き記すことを自らの使命と信じて、秘かに日記を書きつづける。

1942年4月に書き始められた日記は、
ソルボンヌ大学に学び修士号を獲得したエレーヌの多くの友人に囲まれた青春の輝きと
パリの情景の美しい描写に彩られている。
ところがドイツに占領されていたパリでユダヤ人迫害が現実のものとなり
胸に黄色い星を縫い付けなければならない、列車は最後尾に乗らなければならないことから始まり
徐々に追い詰められ周囲から友人が知人が消えていく。
気高く賢いエレーヌは胸に縫い付けられた星を、その星を見て人々が見せる反応を、どれだけ苦しく思ったことか、それでも自分はそのことに立ち向かわなければならないと決して逃げず
孤児になった子供をかくまう活動などに積極的に働く。
後半は解放戦線に入った愛するジャンが戻った時、わたしがいなくなっていたら
私が考えたことのすべて、せめてその一部でも知ってもらわずに私は消えたくない。
と、物事を深く考え出来事を克明に記録するように日記を綴っていく。

そして彼女は1944年3月に捕まり、1945年4月の初めに非業の死を遂げた。
それは収容所がイギリス軍から解放される5日前のこと。
戦争がパリという街もそこに住む人々の心も変えていく恐ろしさ





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最終更新日  2017.04.21 15:34:02
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