寝ているか食べているか楽しんでいるか
ちょっといかめしいお名前ですが日本生物学的精神医学会と日本神経精神薬理学会の市民講座 「心の問題の最新知識を学ぶ」に出席してきました。「内気?あがり症?それとも社会不安障害?ー社会に出ることを恐れる人たち」「今、学校で何が起きているのか」「増える子供のうつーそのとき親になにができるか?」この3つの講座でしたが、最先端の医療に携わっている先生たちのお話はどれも内容が新鮮で濃く、もっと多くの若い親の方にも学校の先生たちにも学んでもらいたいものと思いました内気とかあがり症などと片づけられがちだった社会に出ることを恐れる人たちその多くは社会不安障害という病気であり投薬など適切な対症療法で治っていくとのこと。周りにいる不登校とか引きこもりの人々はそういう適切な処置を受けているのでしょうか?今、学校で・・・では、点数だけで善し悪しが判断される学力至上主義の社会が引き起こしている問題学校だけではなく社会のあらゆる場面で私事化現象(横のつながりがなく個人の問題で処理されてしまう)が、起きていて一人一人が孤立し生きにくくなっている現実教育の役割は診断をつけることではなく、個々の子どもの「生きづらさ」に寄り添いその範囲で精一杯励まし、生きる力を一緒に探し続けることではないだろうか子どもが「安心」して自らの足で立つまで「育つ時間」を保障する学校にも社会にもそんなゆとりがなければいけませんね。こどものうつだけが突出してふえているのではなく、大人のうつの増加にともなって増えてきているもの,現代の社会が引き起こしているもの親が子どもを見るとき「寝ているか?食べているか?楽しんでいるか?」これが欠けたときには要注意薬だけではなく家族療法が必要家族療法の10箇条を示されましたがそれは普通の家でも必要な心得だと思いました。 夫は忙しい仕事を切り上げての参加途中で隣からスースーと寝息が・・・それでも学ぼうとする意欲には感心するのですが。