母ーオモニ
天海祐希主演の「GOLD」が始まりました。子どもたちを金メダリストに育てようとする母の役今までは未婚の女性役が多かったのに一挙に4人の子持ちの役とは・・・まだ1話だけしか見ていませんが今後の展開が楽しみです。さて、母と言えば先日読んだのが母ーオモニー姜尚中/著お前とふたりだけの話ばしたかったとたいー。ある日、わたしに届いた母の声のテープが、日本全体が貧しく、家族同士の体温が熱かったあの時代の記憶を呼び覚ますー。『悩む力』から二年ぶり、著者初の自伝的小説。 第2次世界大戦の前、韓国から多くの人々が色々な形で日本に渡ってきました。姜尚中の母ーオモニもそんな大勢の中の一人。文字通り努力に努力を重ねても続く厳しい生活。それでも彼のオモニは同朋を信じ愛し、どんな人でも受け入れていく。夫との事業が日の目を見、生活の見通しがついてからも努力を惜しまない母そんな母が生きた時代を克明に残しておかなければ、という思いが強く伝わります。圧倒的な事実が胸に迫り、小説としては拙い部分を補って余りある1冊。戦後、多くの母は彼の母のように強くたくましく生きてきたのではないでしょうか。彼の母はオモニであるが故に更に更に強くあらねばなかったのです。ピロリ退治3日目副作用で体調が悪く元気なし