本を片手にポレポレ生活…札幌にて

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  名もなき毒

  Ｋoria Food Festa 2006 in SAPPORO招待券をいただいて行ってきました。以前韓国に行ったとき私は美味しいサムゲタンに出会わなかったけれど，別行動をしていたイサムチャンは居酒屋のようなところですごく美味しいサムゲタンを食べたので「ぜひそれを食べておいで，お土産にも買ってきてね」と。ところが会場は，ものすごい混みよう。サムゲンタンの試食コーナーは押合いへしあいの猛烈な行列でいただいたのは一口だけ。韓国のお酒のコーナーではザクロ酒を一口「両方ともおいしい!」お土産に売って欲しいのですがというと，こちらのお店に行ってくださいと名刺を渡されましたが試食会場の人ごみとザクロ酒に酔ってしまった私は行く元気もなく，その後のＺＥＲＯのコンサートもパス。仕事の終わったイサムチャンにお迎えを頼んで帰ってきてしまいました。名もなき毒宮部みゆき著電車の中で，長い行列に並びながら，読んでいました。自分の行く手に，超えて進んで行くべき丘を見つけたのだろう。もう青春ではなくても，胸が高鳴っていたのだろう。・・・・そんなとき，あなたはどうしますか？安全な今の道を捨ててその道を歩みますか？宮部みゆきの最新作連続無差別殺人事件を題材に書かれた著者３年ぶりの現代ミステリーどこにいたって怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。この言葉に読むのをためらっていましたがさすが宮部みゆき読み始めたら止まりませんでした。

  2006.10.28

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• 真っ赤だな♪？

  ナナカマドの実が真っ赤になりナナカマドの葉も色づいてきてモミジの葉も桜の葉も赤くなってきつつあります。雲の合間に青空が広がっていて気持ちの良い朝。家の中は暖房が入っているのでぬくぬくの秋。「今日はどっち方面に行こうか？」聞いてくれるイサムチャンですが彼の中ではもう答えが出ています。「そうね，そろそろ紅葉が観られるところがあるんじゃない？」「良し！じゃあ決まりだ！予約入れてね。」ということで，もう少しで出発します。真っ赤だな♪紅葉が楽しみです。　　　　　　　　　　　もう一つ真っ赤なもの私の左目昨日朝から真っ赤なのです１昨日のパッチワークのあと，夜中まで読書をしてしまったためでしょうか。ベットの左側にスタンドがあるので左肩がばんばんになり左目が・・・イサムチャンは心配してご愛用の目薬をくれましたので少し薄らいできたような。それでも鏡を見るとちょっと悲しい顔。このパソの横にも鏡があるのですが見ないようにしています。今日は読書とパッチワークは自粛

  2006.10.21

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  余命

  「１７才くらいまで」赤ちゃんの頃占ってくれた人はそう言ったと，後から母に聞かされたもの。病弱だった私は，そんなに長くは生きられないだろうと自分自身も思っていたけれど仕事をし，子どもを２人も生み，子育てもし，無理だろうと思われたことを次々と経験し弱虫な私を心配してくれていた母が亡くなった年を越え若い頃よりはずっと元気いまはもう「余命」などと考えることもない毎日。余命谷村　志穂著１ページ１ページが映画のワンシーンのように心に浮かんでくる本。一見賢い女性と優しい男性なのだけれど中身はもろい女としなやかな男の面も見せ愛すること，優しいことの強さを伝えてくれます。題名から抱くイメージとは違い，心が愛のぬくもりで満たされていくような本。夫婦っていいなあ。親子っていいなあ。生きているこの瞬間を大切にしましょう。

  2006.09.30

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  「ビッグ　ツリー」父の生き方

  Big Tree風雪に耐えて凛と立つ大きな「父の樹」自閉症の長男と年子の次男・長女肝硬変からうつ病と入退院を繰り返す妻その一家の父としてお弁当などの食事作りから子どもの学校との関わり，掃除・洗濯・病人の世話などをこなし家庭を守り社会人としては計画的・能率的な活躍で企業のトップにまでになった父佐々木常夫　著東レ経営研究所社長・経団連理事・・・こんなに次々と難問が押し寄せてくるのに・・・と，驚くほどの状況の中「・・・・「これも人生の一部」とすべてを受け入れ強さと優しさ，希望を胸に明るく生きていきたい。・・・」なんというしなやかさだろうと感心させられます。ワークライフバランス著者の仕事と家庭の見事なバランスのとり方には多くの学ぶべきものがあり，父の生き方と書きましたが多くのひとにぜひ読んでもらいたい本でもあります。「女性の活躍が期待されるという。女性の活用を考えようと会社のトップも言う。しかし，・・・・自分の家庭のマネジメントができない男性に会社の中でだけ女性を活用せよというのは無理な話しである。・・・大袈裟に言うと一般の女性の活用もできない日本社会は，障害者など弱者に対するサポートや理解もできない，いびつな社会だと私は感じている。・・・」１冊の本なのですが，たくさんのメッセージを読み取ることができます。

  2006.09.23

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  明日の記憶から

  　「動物感覚」アニマル・マインドを読み解くを読んでいる最中なのだけれど，図書館から「注文の本が入りました」と連絡があり受け取りに行くと「宝石泥棒の告白」「今日ホームレスになった」「ビックツリー」「明日の記憶」が届きました。まずは一番気になっていた明日の記憶荻原　浩山本周五郎賞・本屋大賞２位だったとのことですがものすごく納得します。５０才を目前にして若年性アルツハイマーにかかるということがどんなことなのか次にはどんな症状が出てくるのか一気に夢中で・・・最後のところで感じる夫婦の情愛の描きかたの素晴らしさそのページだけ何度も読み返してしまいました。渡辺謙と樋口可奈子で映画化もされているのでぜひ見てみたいもの。ちょっと気分が重くなったので気を取りなおして気楽な本をとヒヨコの猫またぎ群ようこを読みましたがまだ５０才にならない彼女が身辺の整理をはじめているというのです。本を処分したり服を整理したり・・・私はなんだか焦ってきました。物だらけの我が家明日のことは何も分からないのですから整理をはじめなくちゃ！！さて，どこから！！

  2006.09.18

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  のんしゃらん

  パリの人ごみの中で交わすくちづけなんとお洒落な二人ではありません！これが古い古い写真とは驚き。今でも素敵だと思うのですが。この表紙に惹かれて借りた本のんしゃらん村上香住子 著パリに住んでいた村上さんの夢のような人々との交流がさりげなく書かれているエッセイそんな生活があったのねそういう暮らしをしている人もいるのね自分もピンヒールを履いて背筋を伸ばして颯爽と街に出かけたくなるような本サラ・パレツキーの女性探偵Ｖ・Ｉシリーズこれは次々と夢中になって読んだ８月パッチワークはサッパリ進まずその後は新たにブローチ２個を作っただけ。今日から９月　Ｓｅｐｔｅｍｂｅｒ気持ちも新たにファイト！です。

  2006.09.01

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  八月の路上に・・・

  駒苫は早実に敗れ準優勝になったけれど，寒さの厳しいグランドが凍てつく北海道にあっても逆境を工夫とたゆまぬ努力とで乗り越え八月の厳しい暑さの中で２連覇を成し遂げさらに３連覇に王手という見事な闘いをし多くの感動を与え、希望をもたらしてくれました。心の底からありがとう　　　　　　　　八月の路上に捨てる伊藤たかみ第１３５回芥川賞受賞作芥川賞などの作品はとりあえずは立ち読みで，ちょっと気をひかれたら買って読みそれほどでもなければ図書館へ。角田光代の夫というところにも惹かれ買って読んでみました。トラックで自動販売機に缶入り飲料水を入れて廻る水城さんという元気のよい女性とアルバイトで彼女の助手をしている主人公水城さんがトラックに乗るのは最後の日という１日の会話を通して結婚生活や離婚をあぶり出してはいるのですが・・・今一つ伝わってくるものがなく作品に入りこめないままに終わり・・・読む側の意識の問題かもしれません。次作に期待です。

  2006.08.22

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  私は美人

  そう思っているの，そう思っていたの，ということではありません。私は美人酒井　順子著面白いという書評を頼りに借りてみました。冠婚葬祭美人，知的美人・・・色々な美人について書いてあり美人になるために何か参考になることでもあるかしらと読みましたが，私には関係の薄い本でした。残念！私が目指すのは心美人表面はもう変えようにも限度がありますが，心はいくらでも心がけしだいで磨くことができますものね。　　　　　　　　防犯用のセンサーライトが不調だといいましたら，イサムチャンがとても心配して，外泊し（許可されてのですよ）新しいのを取りつけてくれました。買って来たのは私，ちょこまか動いたのも私ですが・・・ありがたいことです。今日はシャワーが許され午後からはいります。

  2006.07.31

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  手術終わる

  「赤毛のアン」という文字に過剰反応するのはいくつになっても変わらない。手術待ちの間に読む本として借りた本。気楽に読める楽しい本。中井貴恵が，女優としてではなく，２人の娘の母として自分のできる活動の様子を書いていて好感が持てます。これを読み終わってもまだ手術は始まりません。前の人が長引き，イサムチャンの手術は，予定より１時間遅れ。安定剤（？）も２度飲まされて待ちました。手術は半月板２箇所の予定でしたが，１箇所の切除で済み，経過も良好。昨夜のうちに車椅子に乗ってトイレにも連れていってもらいました。朝からなにも食べていなくてお腹がすいたというと，ＰＭ７時頃に焼きおにぎり２個とコンソメスープとゼリーを出してくれてそれはそれはおいしそうにいただき元気も出てきたようです。家に帰ってお風呂に入っていると携帯電話が鳴り、「今日はありがとう」まだかすれた声で言ってくれました。めでたしめでたし！！ご心配くださった皆様本当にありがとうございます。

  2006.07.28

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  看護婦たちの物語

  　「おはようございます。検温です。」の明るい声に今日も頑張ろう・・・と，どれだけ多くの患者さんが励まされていることでしょう。息子が入院して，心配で夜中もずっと寝ないでついていたとき，たった数人の看護婦さん達が，次から次へとナースコールに呼ばれ椅子に座るひまもなく立ち働きながらも決して声を荒げることもなくやさしく対応する姿に感動したものです。この本は，出版された１９９２年ころ話題になりぜひ読みたいと思いながら出会えないでいた本著者の宮古あずささんは、現役の看護婦５年目でこの本を書いています。看護婦と様々な個性を持った患者さん，さらにその背後の家族達との人間味溢れる丁丁発止のやりとり看護婦とお医者さんの微妙な関係看護婦の仲間達との信頼・友情けれんみない言葉で，あたたかい心で書かれているのでとても読みやすい本。一人一人の患者さんを通して出てくる人間の生き方には，元気な今どのように生きていくのか考えさせてくれる力強さがあります。いいなあと思う言葉がたくさんちりばめられているのですが，「大きな不幸の中にも小さな喜びがある。」この言葉はどんなときにも大切にしなくちゃと思えるもの。

  2006.07.18

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• この人に会うと元気になれる！

  大竹しのぶが，真っ直ぐに向き会っての対談集渡辺えり子久本雅美山崎努阿川佐知子美輪朋宏安住紳一郎夏木マリ瀬戸内寂聴中村勘九郎新藤兼人笑福亭鶴瓶さだまさし渡辺えり子さんの言葉「自分が（真っ直ぐで）生きにくいから，そうやって苦しんでいる人たちの味方になりたいんですよ。この世の中で生きにくいと思っている人たちのために，芝居を書きたいと思っているんです。」山崎努さん「本当は俳優ってのは、素人に見えなきゃいけないんだよ。」美輪朋宏さん「美しい言葉で話せば精神がシャキっとします。」瀬戸内寂聴さん「人は皆、不完全。許し許され、生きている。」・・・１２人の多才な人々と自分をさらけ出しながら率直に語り合う大竹しのぶの生の姿も浮き上がって見えてきます。９０才を過ぎてもなお現役の映画監督である新藤兼人さんの作品「ふくろう」大竹しのぶ主演ふくろうHPへ これはぜひ見てみたいもの。惹きこまれすぐに読めてこの本を読むと元気になれる！１冊です。

  2006.06.25

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  砂漠の女王

  ここに立つと安らぎを感じるそんな場所はいろいろなところにあるのだけれどここはとても近くてほとんど誰もいない。風が吹くとこずえが揺れもっと強い風が吹くと木々は大きく枝をゆすりざわめく。上を見上げると木の葉と小さな空がお日様の具合によって色々な表情を見せてくれる場所。お気に入りの秘密の場所は近くの公園の雑木林の中。　　　　　　　　砂漠の女王イラク建国の母ガートルード・ベルの生涯ジャネット・ウォラック著イラクとかイランとかよく耳にしますが私にはよく馴染みのない国。その砂漠の国イラクの建国の母と呼ばれる女性に興味を持ち読んだ本。オックスフォード大学が女性の入学を許した最初の頃最優秀な成績で卒業し，イギリスの女性は男性の下にある（ダ・ヴィンチ・コードを思い出しました。）という上流社会の中で，妻になること母になることに憧れながらも独身のまま５７才でバクダットで生涯を終えた一人の女性。このスケールの大きい人がイギリスという固苦しい枠のなかにはとどまれず，旅を続け登山をし，中東に惹かれていった気持ちが描かれています。地名がよくわからず地図を見ながらでしたが。伝記でありながらイラクという国を少し知り彼女のいたところに行ってみたいと惹かれることにもなりました。

  2006.06.17

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  かもめ食堂と多忙な人魚

  フィンランドのヘルシンキってこんなに北にあるのね。札幌よりも寒そう！！「かもめ食堂」群　ようこ著映画になるというときに予約を入れていた本が昨日ようやく届き，夢中で読んでしまいました。「フィンランドのかもめはどことなく、のんびりとふてぶてしく，またひょっこりしていた。このひょっこり具合が自分と似ている・・・」見知らぬ人にはフレンドリーではないフィンランド人その人見知りの多いヘルシンキに「かもめ食堂」を開いた３８才のサチエそれを遠巻きに見て子どもがやらされている「子ども食堂」と呼ぶ地元の人たち・・・ミドリという人が「ガッチャマン」の歌を介して店で働くことになり，バゲッジが着かないというトラブルにあったマサコという人が仲間に加わり・・・お客のいなかった店に少しずつお客が増えていく大きな事件は起きないけれど淡々と描かれる日常の可笑し味心がホンワカあったかくなるお話唯一気になったのがサチエが年末ジャンボ宝くじで１億円当たったからかもめ食堂を開けたと言うこと・・・宝くじにでも当たらなくちゃこんな生活はできないのね・・・映画が観てみたい　　　　　　　　昨日は珍しく超多忙午前中はプールでルンルン泳ぎ午後はパッチワークでお喋りにを咲かせながらチクチク夕方は図書館でを受け取りデパートでイサムチャンと待ち合わせてブレザーを買う・・なんと遅いこと遅いこと，１時間たっても来ないので電話するとまだ職場ですって来るまでの間に本が読めたので許すのですがブレザーを買い終わり家に帰って（レストランで食べたくないと言う・・・）夕食後は頼まれた原稿打ち・・・くたくたでした。

  2006.06.02

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  いま，暗闇でふるえているきみへ

  ６時に６時１５分に花火がボンボンボン今朝は運動会をする小学校が多いのです。気温も上がり２３度くらいとのこと，気持ちのよい運動会になりそうです。明日予定の学校は，マーク，気温も１７度の予報で延期でしょうか？たった１日の差で，晴れと雨でも，雨でもいつかはまた晴れの日がきますね。 ハリー・ポッターと謎のプリンスの後に読んだ本。デザートの後に，メインが出てきたような感じで読みました。義家さんの本は，いつもストレート。全力で相手に寄りそっていこうという熱気を感じます。携帯サイトの悩み相談の中で，多くの青年と向きあってきた記録をまとめたものですがとても携帯での交流とは思えない深さ。青年だけではなく大人の質問もありますがそれらにも丁寧に自分を丸ごと晒して答えています。堅気の道を歩んでいない人が親が危ないという連絡を受け勘当されている身だし堅気にはなっていないけれどどうにか最後に親孝行がしたいのですが・・今すぐ駆けつけて欲しい，あなたのその思いを真っ直ぐに伝えて欲しい肩書きとか，後悔とか，約束とか，意地とかよりも，もっともっと大切なものがあるから・・・。その質問にも４ページにも渡って答えています。「肩書きとか，後悔とか，約束とか，意地とかよりも，もっともっと大切なもの・・・」それは自分の思いたとえ受け入れられなくても自分の思いを置いて来ることはできると。今の世の中，暗闇でふるえている人，その人の周りでなすすべもなく見守っている人は多いでしょう。そんな人たちには，特にぜひよんで欲しい。優しく背中をなぜて一緒に歩もうとしてくれる優しさに溢れています。

  2006.05.27

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  一茶とハリー・ポッター

  謎のプリンス上・下ハリー・ポッターの第六巻昨日届きました。予約をしていたので　配達とプレゼントつき。上が浅葱色っぽいバック，右は魔法の帽子つばの直径が４５センチもあり，私の頭にも入ります。これを被って，草とりでも・・・・昨日は，「一茶」藤沢周平作に，夢中だった私。この本は，何故一茶の句が今の私たちにも魅力があるのか一茶という人を身近に感じさせ，その素晴らしさを伝えてくれる力作だと思います。ハリー・ポッターを読むのは，これから。５巻までのようなワクワク感がちょっと乏しい。一緒に読んで感想を話し合う息子たちが側にいないからでしょうか。　　　　　　　　　札幌の連日の暑さで我家の遅い八重ザクラも数個花開きました。昨年よりも１週間ほど早いです。今日もよいお天気いっきに開花するでしょうか？今日もお仕事です。

  2006.05.18

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  ズッコケ中年三人組

  共に笑い，共に泣き，共に叱られてきたズッコケ三人組 ズッコケ中年三人組那須　正幹　著初めは長男と，引き続いて次男も加わり三人で楽しく読んでいたズッコケ三人組シリーズ１９７８年～２００４年まで５０巻我家にはずらりと揃っています。ちゃきちゃきのハチべエ物知りのハカセ食いしん坊のモーちゃんお馴染みの仲間たちが40才の中年に成長して再登場。家業の八百屋をコンビニに変えたハチベエ研修センターで再教育を受けなければならない中学教師のハカセレンタルビデオショップでフリーターのモーちゃん現代の世相を見事に反映している中年そのもの。彼らの前に現われたかつてのライバル怪盗Ｘ。またもや結束を固め張りきる三人組。一緒に笑ってくれる息子は，もう側にはいないけれどそれが成長ということなのだと納得させてもくれました。

  2006.04.26

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  ナイロビの・・・

  高等弁務官という仕事をご存知でしょうか？ナイロビの蜂　上・下ジョン・ル・カレ　著ナイロビの英国高等弁務官の美しい妻の死そのなぞを解き明かす彼に立ちはだかるナイロビ英国弁務官事務所を中心に外務省・情報局・癒着している多国籍企業，それを告発しようとするＮＧＯがからみ繰り広げられる話。蜂のマークの製薬会社が行う医薬品の開発，途上国の援助と言う名の恐ろしい実態どこまでも妻の行動の真実を探そうとする礼儀正しく誠実な夫の静かな怒りと愛作者がもと英国の外務省で働いていた人だけに本当にありそうで怖い。それが映画化され近日上映されると言うのです。映画ナイロビの蜂へ映画になると面白いかもしれません。ちょっと怖いのですが，ＧＷには観てみたい一本。

  2006.04.14

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  子どもは本来　すばらしいのだ

  「いそいではいけないかまえてはいけない待つことだ耐えることだ・・・」高島　巌久し振りに爽やかな気持ちにさせられた一冊の本。筆者は児童憲章の起草者の一人高島巌先生の上の言葉に導かれ、障害を持つ子達の養護学校の寮で寮母として３５年間働いてきた人。同じ職場で３５年間子どもたちと接しそこで子どもたちから学んだことをまとめるのが 定年後の仕事とし，この本をお書きになったのです。”子どもは，本来すばらしいのだ。　子どもは，本来立派なのだ。　子どもは，本来美しいのだ。”この考えも高島先生の本の中の言葉だそうですが、どんな重度の障害を持った子達に対してもこの気持ちを忘れることなく常に人間として愛情をもって接してこられたことが，とつとつとした文で綴られています。トイレをいやがる子のためには，トイレにいったら楽しいということを知らせるために♪どうしてうんこがでないかな？・・♪お父さんの歌を歌ってと言われ♪お父さんて変な匂い煙草を吸った匂いでしょお酒を飲んだ匂いでしょ・・・♪たくさんの替え歌や即興歌を歌ってあげたことなど楽しいエピソードもいっぱい。お母さんたちもこんな気持ちでゆったりと子育てをしていきたいものですね。子育てにはゴールはありませんから，私もこの気持ちを忘れずに！

  2006.04.12

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  孤高の人たちが作った最高のチーム

  １点差に詰め寄られた８回裏手に汗を握っていたのは私だけではなかったでしょう。それでも９回表で４点も取る力があった王ジャパンＷＢＣの第１回王者に輝きましたね。感動をありがとう！！王貞治という人は，巨人の選手時代から札幌に来るたび養護学校を訪問し，子どもたちを勇気付けてくれていた人でその優しさにはいつも感心していました。野球界の中にあっては，巨人の傘の中にはいない孤高の人。イチローも日本から飛び出した孤高の人二人の孤高の人が中心となった王ジャパンは短期間にしっかりとした絆を育て熱く燃えていたからこそ数度のピンチを乗り越え勝利をつかむことができたのでしょう。春分の日３月２１日は忘れられない日になります。弧宿の人宮部みゆき　作この本もまた，違った意味で孤高の人たちが紡ぎ出すお話。面白かったです。

  2006.03.22

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  ナツコ

  沖縄というところには不思議な魅力があります。昔は「唐世」であり，琉球処分以降は「ヤマト世」敗戦後は「アメリカ世」復帰後の「ヤマト世」ときの統治者に翻弄されるだけで，自らの時代である「ウチナー世」はなかったのではないかといわれていますが，この本では実は，「ウチナー世」はあったのではと書いています。 第２７回(Ｈ１７年）講談社ノンフィクション賞　受賞沖縄密貿易時代といわれる１９４６年から５１年までの６年間ほどの短い時代アメリカの占領下に置かれながらも誰の支配も受けずだれの手も借りず占領軍に対して自分たちの持てるエネルギーを存分に発揮していきぬいた密貿易の時代その時代こそが「ウチナー世」ではなかったか。と。その中で金字塔のように輝いていたという「ナツコ」人の記憶だけを頼りに掘り出すノンフィックション３０さいころから密貿易をはじめ，３８才でなくなるまでを駆け抜けるように逞しく生きた夏子人々の思い出の中にだけ残り，今消え去ろうとしているその時代とその象徴の夏子を文字として残そうとした作品面白い。

  2006.03.07

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  天使のナイフ

  読み出したら止まらない・・・主婦の私には困ったものだけれど，この本もその１冊でした。第５１回江戸川乱歩賞受賞作天使のナイフ薬丸　岳２００５年の受賞作。生後五か月の娘の前で１３才の少年たちに理由もなく殺された妻。その少年たちを殺したいと思いながらも何もできない夫。ところがその少年の一人が殺され，疑惑の人となり・・・・事件を追ううちに突きつけられた意外な事実・・・更正とは何か。少年法をめぐる論争。ミステリー好きには，読みやすい本でしょう。子どもを育てる環境について少年法が改正されたことについて考えさせられます。

  2006.02.23

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  「北の国から」への手紙

  「涙をおさえることができない「北の国から」もう一つのストーリー」 おじいちゃんが亡くなったあと，たくさんのお蕎麦と共に届けられた本です。元同僚の方，我家の前からお電話をくださって，何事もなかったかのように明るい笑顔で渡してくださいました。彼の身内の人が書いているので読んで欲しいとのことでしたが私が「北の国から」のファンであることを知っていての温かいご配慮。イサムチャンがお蕎麦大好きなこともよく知っていてくれたのです。２２年間に渡って繰り広げられた「北の国から」そのドラマを陰で支えていた人々の「手紙」なんとも胸に迫るお手紙ばかり。副題の通り，読んでいて何度も涙しました。愚直といえるほど真っ直ぐな五郎さんにお義父さんが重なっていたためかもしれません。『百万本のバラ』の歌をバックに正吉が黄色い野の花を刈って蛍に贈り続け蛍の部屋がお花でいっぱいになる・・・そのシーンが好きだった私。同じ場面が好きだったというお手紙もあり・・・ドラマを順々と思いだし，自分の人生に重ね合わせたくさんのことを思いださせてくれる本でした。お蕎麦もすごく美味しく，こんなさりげないプレゼントができるひとに感謝しています。

  2006.02.15

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• 至福のひととき

  コーヒー片手に読む本は至福の一時「陰の季節」「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「出口のない海」次々と出るたびに読んできた横山　秀夫この本は出版と同時に図書館に注文して５ヵ月以上かかって届きました。（あっちゃんさんと同じですね。）出だしは固い。男ばかりの警察社会ですから固いのも当然なのですが。大震災の朝，失踪した一人の警察幹部。錯綜する思惑と利害と保身と野心・・・キャリア・準キャリア・叩き上げ・・・読み進むと最後まで読まずにはいられない面白さ。さすが横山　秀夫さん。この次は女性を描いて欲しいのですが・・・無理でしょうか？

  2006.01.26

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  ある家族の物語

  「あなたの家族は幸せですか？」そんな問いにどう答えるでしょうか。 The　Bookseller　of Kabulカブールの本屋アフガニスタンのある家族の物語アスネ・セイエルスタッド江川　紹子　訳アフガニスタンという国がニュースで取り上げられタリバン・ブルカ・オサマ・ビンラディン・・・など断片的に耳にしたことはあってもその国や人々の暮らし方はほとんど知りませんでした。タリバン政権崩壊後，カブールのある書店主一家と出会い，その家族と生活をともにした白人女性ジャーナリストが書いた本です。女には，埃を食べ続ける人生しかないのか！物や金で取引される対象にすぎない若い女たち・・・一族のメリットのみで・・・アフガンの女たちは女だからというだけで，こうした不当な扱いに耐え忍ばなければならなかった。・・・それが正しい家族のあり方と信じられて・・・そして現在，アフガンの女性の中に閣僚や知事も選ばれてきているとのこと。では，普通の生活ではどうなのでしょう？やはりホンネとタテマエがあり，女性が新しい価値観の中で認められていくには一世代二世代の時間を要するのでしょう。(江川　紹子さん）

  2006.01.17

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  ひとりガサゴソ飲む夜は・・・

  「喜びも悲しみもプール一杯分のビール」「ひとりガサゴソ飲む夜は・・・・・・」椎名　　誠　著一，人間は一生の間にどのくらいビールを飲めるか！？なんてことを考えてもしょうがないけど考える。・・・七，ひとりガサゴソ飲む夜は覚悟を決めて三時間。くたびれたらアワビの丸ごとおかゆが待っている。いつもの誠節がお酒を飲めない私にも心地良く伝わってきます。イサムチャンのために注文した本ですが，私のほうが先に読んでしまいました。酒飲みのヨロコビと悲しみがぎっしり詰まった絶品エッセイ！「酒飲み必読」飲めない方もぜひどうぞ帯に書かれていましたが，忙しく慌しい毎日のなかでほっと癒される一冊です。一の答え, どんなに飲む人でも一生に飲めるのはせいぜいプール一杯分とのことそれを多いと思いますか？少ないと思いますか？

  2005.12.13

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• さよならバースディ☆☆☆

  もう年をとりたくない・・・そういうことではありません。山本周五郎賞受賞作家の本なので期待して読みました。『さよならバースディ』荻原浩　著大学の霊長類研究センターで育てられ研究されているボノボ（学名パン・バニスクス。通称ピグミーチンパンジー）チンパンジーとは同属だけれどまったくの別種という猿そのバースディを巡って展開されるお話。研究者真と，愛する由希その由希の突然の死。疑惑を抱いた真が調べ初めてわかる大学の中の腐敗真実を知るバースディ作家　荻原浩・・・という人の持つ素直さ暖かさからでしょうか。夢中で一晩で読み読後しみじみした気分になれる本でした。山本周五郎の世界とは一味違う気もしますが，彼の作品は次も読んでみたい久し振りに発見した好きな作者です。

  2005.11.01

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  夜のピクニック☆☆☆

  「雪虫だ！」夕方散歩をしていると子どもの声が聞こえてきました。空を見上げると，小さな白い物がふわふわ漂っています。手を伸ばすと，掌にのるそれは雪虫か弱くはかなげなかすかに白い雪虫野鳥大好きさんが教えてくださっていましたが，もう雪虫の出る季節になってしまったのです。雪虫が出るとすぐに冬がやってくる・・・家に着くとイサムチャンの黒い車の周りにはたくさんの白い雪虫。雪虫に出会った夕方の散歩は，何故か先日読んだ本を思い出させてくれました。『夜のピクニック』恩田　陸　著高校生活最後の行事『歩行祭』１昼夜ひたすら歩き続けるその２日間の出来事。多感な年頃の若者たちの心が素直に伝わってくる本でした。同い年の異母兄妹（姉弟？）が，お互いの存在を知りつつもわだかまりを持ち葛藤している姿を縦軸に周りの友人たちの関係を横軸に歩き続けるという非日常の世界のなかに描かれている作品。高校時代なんて遥か昔の私にも昨日のことのように思い出すようなそんな雰囲気のある１冊です。この本は，思春期を迎えた頃から老年まで幅広く共感をえるものではないかしら？書評を読みあまり期待しないで図書館で借りたのですが強歩の経験を話してくれた亡くなった母にも読ませたかった，息子たちにも読ませたい，おすすめの１冊です。

  2005.10.17

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  『奇跡の６日間』☆☆☆

  今晩９：００から超感動スペシャルとしてテレビで放映されます。アーロン・ラルストン著軽い気持ちで出かけたロッククライミング中に狭い洞窟に転落し右腕を落石に挟まれ身動きできなくなった著者。まだ若い青年。どうにか落石をどけようと持っているものすべてと専門の機械工学の知識を使って努力をするがびくともしない岩。食料も飲み水もつき，ビデオカメラに向い父や母，妹そして友人たちに語りかける。でも，決してあきらめることはなく凍えるような夜の寒さには持っているすべてのものを身につけ乾きには，尿をのんで耐え，生きる望みを捨てない・・・切り落とそうとしても切れなかった岩に挟まれた右腕，彼は，もう絶望かと思われた６日目に切断する方法を思いつき，実行し・・・・彼の行方不明に気がついた職場・友人・母親たちの尽力で周りの人々が動き，彼の命を救うことができるのですが・・・３５６ページ次の展開が心配であっという間に読んでしまった本です。教訓１，決してあきらめないこと持っているものと知識をすべて使って，客観的に見つめる冷静さを持つこと２，出かけるときには必ず誰かに行き先の詳細を書いて伝えてから出かけること３，できるだけ単独行はしないこと４，親は子どもの車種やカード，パソコン携帯，特に友人などについて知っていること子どもが離れた遠いところにいる親として，こういうこともあるだろうと想定して特に４については，しっかり把握していなければいけないと思いました。どんな困難な情況においても，自殺という道を選ばなかった彼それはたくさんの愛に包まれていたからではないでしょうか。

  2005.09.23

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• 「雪はこんこん・・・

  ストーブだんだん外はしんしん山はがいがい炬燵ぽかぽかたばこぷかぷかぼくはうとうとねるばかり」黒澤明監督とともに世界にその存在を知られる小津安二郎監督の即興詩だと高峰秀子は「人間住所録」のなかで書いています。シンと静まり返る中での緊張した撮影風景だったという小津監督にも日常には，こんな茶目っ気があったことなど女優を５才から続けてきた高峰秀子が周りの人々を彼女の独特な観察眼で描いていて面白い本「１９９９年は，７６歳の老女の私にしては良く動き良く働いた。・・・」などと書き，この本は更にその後の平成１４年７月に完成しているのです。「私は絵を描き過ぎる。洗濯をするように，縫い物をするように。せっせと働くのが性に合うのか、働かなければ罪悪感があって，体の許す限り何かをしていたい。絵を描くのもそれだけのことである。」と日記に書き, ９４才の晩年まで絵を描きつづけた三岸節子。「好太郎と節子」宿縁の二人澤地久枝この本は，今年の５月出版。著者の澤地久枝は７５才です。どんよりと曇っていて，読書三昧の１日でしたが，彼女たちの年齢を読み，何だかそわそわしてしまいます。ここでこんな怠惰な生活をしている自分が恥ずかしいような・・・せめて夕食は心をこめて作りましょう。

  2005.07.26

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  かもさんおとおり☆画像あり☆

  クローバーの中のかもさん近くにもたくさんいました。ロバート・マックロスキー作福音館書店「かもさんおとおり」という絵本を思い出しました。子どもたちが大好きで，読み聞かせもよくしました。ボストンに行った時，「この上空を二人は飛んだのね。」ホテルの窓からチャールズ川を見たとき，「この中州に巣を作ったのね。」などと絵本の世界を思い出し話が弾んだものでした。ボストン公園の池に移動する様子がとても楽しい本でした。この池のかもさんは，どこで子供を産んでいるのでしょうか？都市の真中のこの池で？？？悠々と泳ぐかもさんを見ていて，幼かった息子たちに読み聞かせしていた頃を思い出しました。疲れているのに読み聞かせは好きでした。

  2005.07.05

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  人生ベストテンとアメリカンバーベキューチキン☆画像あり☆

  「我人生のイベントベストテン・・？？？」 『人生ベストテン』角田　光代著直木賞作家の６つの短編が収められたこの本は，手軽に気楽に楽しく読めるものです。そのなかの１つが『人生ベストテン』これは，含蓄あり。４０歳の誕生日を前に恋すらしていない人生・・・という設定ですが，読んでいる自分の人生を振りかえさせてくれるものでした。自分の人生のイベントベストテンは？ベッドで読みながら考えてみました。１位は，イサムチャンとの出逢いと結婚。２位は，二人の息子の出産。３位は，大好きな仕事を３０年も続けられたこと。４位は・・・ここにきて迷いました。毎日，１０個のささやかな喜びを意識して生活していますが，１０位までのランクづけは難しそうです。人生のベストテン，しばし考えなければならない楽しみとなりました。 アメリカンバーベキューチキン　　　　昨日，あんこさんに教わって作ったトマトソースを使い夕食に。こんなことがゆったりと出来る今の平安な主婦の暮らし・・・これもすごくいいものです。

  2005.06.21

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  アップルパイと『クッキング・ママ・・・』☆画像あり☆

  あの青空はどこへ行ったの？あの暖かさは１日だけの喜び？こんな日（曇っていて寒くて憂鬱な日）は，好きなコーヒーを飲み、好きなアップルパイを食べながら、本を読むのが一番！アップル・パイ土日はお休みというパン屋さんで作っているものです。ずーっと以前，お土産にいただき，あまりにもおいしくてお店を聞き出し,ときどき買っています。今はお洒落なケーキやさんが多いのですが、このアップルパイはしっかりとしていてジューシーなのです。「クッキング・ママの事件簿」ダイアン・デビィットソン著この本のシリーズは，”ichikayo５４６８”さんが紹介されていたので図書館で借りて読んでいます。今６冊目。推理も楽しいのですが，何よりもおいしいお料理の臭いが漂ってくるような本なのです。レシピも載っています。まだ一つも作っていないのですが，コピーしています。午後からは，イサムチャンに頼まれて、ザウルスの機能をアップする作業の予定。少し生産的な仕事でしょう！

  2005.05.17

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  雨にもまけず風にもまけず・・・☆画像あり☆

  最大瞬間風速２４．８メートル昨日は台風並みの風の中、図書館に急ぎました。「届きました。」待っていた本だったのです。博士の愛した数式小川　洋子著本屋さんで何度も手に取り、１ページ目なんて暗記するくらい読んだのですが買わないでひたすら待っていたのです。半年以上は経っています。こんなに待ったのも珍しいですが、待つことには慣れてきています。さて読もうとすると、イサムチャンが車を置きに来て、「これから飲み会があるから送って。それとこれ、今日中に打っておいて。明日、会議があるから。」前任者は、ＰＣが上手でなくて初めから打ち直してと言うのです。「チョチョイのチョイで出きるから、お願いしたよ。」「はい、はい。」「はいは、１回でしょ。」素直な私は、送って戻ってＰＣに。１ページ目を見るとなんと図があるのです。これ、一太郎ならできるかもしれないのですがワードでは難しい図なのです。必死になって夕食も食べずに頑張りました。２ページ目は、まあまあ簡単。３ページ目は、見ただけで涙が出そうな図だらけ。途中にブログをして気を取り直し、終わって時計を見ると１０時半でした。ご機嫌で帰ってきたイサムチャン。「ありがとう。持つべきものは、頼れる妻だね。」頼れる妻は、倒れそうに疲れました。で、本は？今朝は、銀行回りでしたので、まだ読めていません。これから読みます。ところで、テーマは漫画。私は、Ｂ・Ｊ様（ブラック・ジャック）のファンです。手塚治虫先生の作品は、持っているものもたくさんあったのですが亡くなったとき全集で揃えました。息子たちも、好きでした。※Ｂ・Ｐ様も好きです。（こちらはブラッド・ピット）

  2005.04.21

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  遅過ぎたのね・・・・☆画像あり☆

  旬の時があるのは、魚や野菜だけでもないようです。「届きました。」の電話で取りに行ってみると、イサムチャンに頼まれて申し込んだのは、１２月の半ば頃でした。人気があったのでしょうか。ようやく届いたのです。昨晩遅く帰ったイサムチャンに報告すると、「今は忙しくて、読む気になれないから返しておいて。」ですって。仕方がない、せっかくですから目だけ通してみましょうか。本を開いてみるとこんなに待たされたのに誰にも読まれた気配がないのです。旬のときを過ぎたのでしょうか？それでも、”実践メールテクニック”や”メールソフトやメールサービス”を使いこなそうという後半の一部のところは興味を持てそうです。私の注文している「博士の愛した数式」も新刊案内を読んですぐに注文したのにまだとどきません。札幌市の図書館予算が少ないせいでしょうか？本にも今読みたいという旬のときがあります。そんなときは、買わなければいけないようです。買うほど値のある本かどうかにもよりますが。

  2005.04.07

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  「こんな夜更けにバナナかよ」☆画像あり☆

  「こんな夜更けにバナナかよ」渡辺一史筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち第３５回大宅荘一ノンフィクション賞第２５回講談社ノンフィクション賞 「ここには生だけではなく性も恋も友情も、生々しいほどに濃縮されて描かれている」谷村志穂〈作家）頼んだことすら忘れていた本でした。漸く手元に届き読みました。谷村志穂さんの言葉通りの本です。いえ、それ以上に壮絶な鹿野さんの戦いの日々を描いています。筋ジスで、身動きできず気管支切開をして人工呼吸器を装着し、２４時間体制での介助〈介護ではなく介助と言います）が必要。それでも、ボランティアを頼りに綱渡りの様に自立して生きる鹿野靖明さんの姿。彼の考えと態度、支えながらも多くのことを得ているボランティアの人々それらを丹念に追い、自らも介助を経験しながら書かれたこの本は、日本の福祉・介護という制度の原点を問い直させるものです。障害を持っていても普通に生き生きと生きる権利がある！そんな声を素直に聞くことができる本です。今生きているすべての人々に読んでもらいたい本です。作者が北海道の人だから宣伝するわけではありません。

  2005.03.05

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  凝る読書☆画像あり☆

  「歩くアジア」下川　祐治 「旅は広さが、一平方メートルにも満たない僕の机の上から生まれた。・・・・」この１冊の本との出会いが始まりです。イサムチャンは、下川祐次がえらく気に入り、「図書館から借りて来て。」と、リクエスト。「届きましたよ。」の電話で行ってみるとなんと、６冊も１度に。今は２月も終わりに近く、３月がすぐなのです。イサムチャンの仕事は今がとても忙しい時期。今日だってお休みなのに職場に行っているのです。こんなにたくさんの本を２週間で読めるわけがありません。きっと私だけが読んでしまうことになるのでしょう。「下川祐次」さんの本は、私も好きです。気楽にアジアの風を感じ、のんびりした気分にさせてくれるのです。老後をアジアで暮らしてもいいかしら？などと思っている二人には、楽しい部類の本なのです。それにしても、イサムチャンは凝る人です。気に入ったとなると、その人の本ばかり注文するのですから。付き合って読んでいるので「似たもの夫婦」です。

  2005.02.27

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• 「おわりの雪」

  図書館の新刊コーナーでひっそりと待っていた本誰も手にした人がいなかったらしく、真新しいままで置かれていました。題名を見てそっと開き１ページだけ読んでみました。いつもそうするのです。そして、惹かれるところがあったら借りるのです。この本は、すごく惹かれたわけではありません。今まで読んだことがないような透明感があり、借りて読みました。「おわりの雪」ユベール・マンガレリ　著田久保麻理　訳白水社大きな事件が起こるわけではありません。ﾄﾋﾞという鳥を買いたい少年が、その鳥を買おうとお小遣いを稼ぐために、養老院で老人の散歩の相手をしてお話を聞いたり、いらなくなった動物の始末をいやいやながらもするのです。そして病気で寝ている父親との会話、夜中に出て働きに行く母親への気遣い、クライマックスは、老犬を死なせるために林に向かって歩くところでしょうか？ﾄﾋﾞを手に入れ、父との会話も弾むけれど、その父も・・・物語は、淡々と進みます。そこには冬と人生の厳しく不思議な世界があり、読み終わってもすべての疑問が解決するわけではないのですが、その余韻を味わうことのできる本です。少年の年齢は分かりませんが、思春期の子どもたちに読ませてあげたくなる本だと思いました。今朝、某新聞を読んでいると読書欄で紹介されていてとても嬉しかったです。清冽ではかない少年時代の回想の物語と、大きく評価されていたのです。同じように思って読んでいる人がいることを知ることは嬉しいものです。しかも、今までは書評を見て借りていたのですが、これは読んだ後に書評が出たのでますますよい気分。埋もれていたよい選手を発掘した”１番目のスカウト”のようでしょうか。それにしても、札幌の雪も早く「おわりの雪」になってほしいもの。

  2005.01.30

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• 眺めのいい部屋

  読んでいると気持ちが落ち着いてくる本です。文も好きなのですが、ところどころに入っている写真も好みです。爽やかな風が吹きぬけていくような清々しいお部屋の写真。どこもかしこも、自分の好きな空間に彩って暮らしているのです。書いた人の手がお部屋の中だけではなく、家の中だけでもなく、お料理にも、家族一人一人の心の隅々までにも、行き届いていることを感じさせられます。そして、何よりも自分自身の思いを大切にしているのです。「眺めのいい部屋」著者　渡辺一枝写真　椎名誠今から10年も前に書かれた本です。彼女も仕事を辞めてしばらくたち少し落ちついた時期だったのでしょう。心のゆとりというものを感じさせられます。「チベットを馬で行く」〈この本は、分厚く長いけれど面白い！）を書いたのが1996年ですから、その1年前に出版された本です。そろそろチベット行きの計画を立て始めていた頃に出されたものなのでしょう。「眺めのいい部屋」から「眺めのいい世界・・・チベット」へと旅立っていった彼女の源泉が詰まっているようにも思います。夫の椎名誠さんが撮ったお部屋の所々のスナップがピッタリマッチ。イラストの沢野ひとしさんは、いつもと同じ。我家にも眺めのいい部屋はあるのですから、彼女のように少しずつすっきりとさせ、好みの空間を作り、自分自身の思いを大切に気持ち良く暮らしていきたいものです。あっちこっち積んどく魔のイサムチャン、〈片付けると、いやがるのです。）協力してね。

  2005.01.16

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  大人になってからも必要なもの☆画像あり☆

  夕焼けを「きれい」と感じた心は大人になってからも必要なものかもしれませんゆう・夕谷川俊太郎/文吉村和敏/写真アリス館二人の作品「あさ・朝」を読んですっかり気に入り、その後すぐに図書館に購入予約を入れたのが１１月半ば。昨日ようやく届きました。「発行日は１１月２５日でしたので、購入が許可されて図書館に届くまでを考えると早いほうなのですよ。」と、図書館の人の説明でした。どきどきして開くのがもったいない本。表紙の写真は、憧れのプリンス・エドワード島の夕暮れです。この本も、１ページ開くごとに吉村和敏さんの写真と谷川俊太郎さんの詩が一つのハーモニーとなって快く心に染み込んできます。 そらといっしょにこころももえる　あたたかい写真も同じくプリンス・エドワード島。夕日の美しさは、今までにもあちらこちらで味わってきました。江ノ島辺りに沈む夕日、石狩の海に沈む夕日、大雪の山々に沈む夕日・・・この本にも載っているケベックに行ったときは夕日の沈むのが遅く九時頃まで明るく１０時頃暗くなったように思います。ケベックからすぐそばにあるプリンス・エドワード島たくさんの夕日が載せられています。朝日の素晴らしさといい、夕日の美しさといい「赤毛のアン」の世界はますます行ってみたいところになってきました。谷川俊太郎さんのあとがき「しずかなきもち」その後半部分にはこう書いてあります。「・・でも、せかいには、かえるおうちもなく、まっていてくれるおかあさんもいない、こどもだっているんだ。そんなこどもたちも、ゆうやけのうつくしさを、よろこんでいるだろうか、あしたがくるのを、たのしみにしているだろうか。」

  2005.01.08

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  追伸・・・二人の手紙物語

  間違えて届けられた本 「追　　　　　伸」二人の手紙物語森　雅之・著「注文していた本が届きました。」図書館からのお電話。いそいそと受け取りに行くと５冊も届いていました。「あら、嬉しい」大喜びで帰ってみると、これはイサムチャンではない、私でもない、という本が混入していました。でも、明日返すなら読んでみよう。ちゃっかりと読んでみると、あわーい、せつなーい、ラブストーリーしかも、”漫画”でした。私の知っている「森　雅之」は、俳優さん。こちらは、北海道出身の漫画家でした。「まだ携帯電話が　なかった頃二人の間を行きかう　何通もの手紙。ありふれているけれど、なぜか懐かしく、せつない。心にしみる　ラブストーリー」帯の言葉です。その通りの本でした。予想していなかった嬉しい間違い！青春のひとときを懐かしく思い出せる本です。私もイサムチャンと交換日記をしていました。捜して読んでみようかな？でも、ちょっと照れちゃいますね。今日は冬至、おいしいかぼちゃのお料理を考えて、優しく待っていようという気分になってしまう本でした。

  2004.12.21

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  サンタクロースがよっぱらった☆画像あり☆

  サンタクロースだってよっぱらっちゃうこともあるのです。 この時期になると、サンタクロースの絵本を読み聞かせしたものです。ほとんどは、清らかなサンタさんなのですがこの絵本のサンタさんは違いました。今晩はクリスマスだと言うのに、ふてくされて酔っ払い、トナカイも酔っ払っているのです。我家のサンタさんも、イブで飲みすぎて深深と眠ってしまうのでプレゼントは私がなりかわって、こっそり置いていますから同じかしら。長崎源之助・さく長野ヒデ子・え小学校初級向のこの絵本は、人間らしいサンタクロースなのです。もう１冊、「サンタクロースってほんとにいるの」てるおか　いつこ・さくこの絵本も、人気がありました。見つからなくて写せませんでしたが。また、映画では、「３４丁目の奇跡」子どもではなく、ちょっとわかるようになってから、大人が観るとジンと胸にしみる良い映画だと思います。我家の息子は、もう十分にその正体を知っているにもかかわらず、毎年、ツリーにぶら下げてあるこの小さな靴に願い事を書いた紙と、お礼の手紙を入れています。 今年は、まだ何も入っていません。それどころじゃないのでしょうか。色々な家庭があって、色々な事情があって、サンタクロースもいたりいなかったりするのでしょうが、自分が信じて楽しみにしていたことを思い出すと、子どもの持つ夢は、こわしたくないものと思います。だれしもいつかは、本当の事を知り、感謝の心を持つのですから。

  2004.12.15

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