未来日記
誰しもみんな同じ立場に立つことになるかもしれません。そんなときこの本に書いてあったことの一つ一つが大きな指針になってくることでしょう。未来日記をつけるなるほどこれはよい。手帳にもパソコンにもカレンダーにもメモは書いていますが明日のことをゆっくり考えて日記に書くという方法は今すぐにでも始められ計画的に過ごせそうなことです。「あしたぶたのひぶたじかん」の明日の日記を連想しましたがかなり違います。元気を出さない、頑張らないそのまま頷いてはいけません。凡人との基準が違うのです。脳の障害を補うために自分で考えものすごく努力し頑張っていて、その上でのことなので、私のような怠け者は爪の垢でも煎じていただき、日々もっともっと頑張らなければなりません。なぜって「高次脳機能障害」という大変な病に冒されても、自分を冷静に分析し工夫し少しずつ前進しながら現場で働いているお医者様のお話なのですから。壊れた脳 生存する知山田 規畝子ついに届き読むことができました。Miko Oliveさんたち数人の紹介で予想はしていましたが、こんなにも壮絶な過酷な状況におかれながらも自分を客観的に眺め心の余裕を持って書いている,ユーモアさえ感じさせる読みやすい本。「高次脳機能障害」という脳が壊れてしまう恐ろしい病気に彼女は若くしてかかったけれど、これは誰にでもかかる可能性のある病もしも私だったらこんなに一つ一つ努力し克服し続けることができるだろうかこんなに強くあきらめない気持ちを持って生きていくことができるだろうかもしももしも・・・そう思いながら一つ一つ確かめるように読みました。最後の息子さんへのお手紙にはしばし涙。「生きていてくれるだけでいいよ」というまだ幼い息子さんへの深い愛、もしかしたら残して逝くことになるかもしれないという悲痛な母の思い同じ母の立場にいるものとして胸がいっぱいになってしまったのです。恋したい!なんと前向きな思いでしょうか!!彼女のこの思いを受け止めてくれる人どこかにきっといることでしょう。脳が壊れるという恐ろしい病にかかってもなお強く生きていくことを教えてくれるすばらしい1冊