昨夜
子供たちは眠り、パパはPCゲームでイチローに打たれ、
私は横で小説を読んでいた。

…頭がいたい。
ズッキンズッキンしてきた。

以前、偏頭痛を持っていたが、久しぶりだ。

「やわらかアイス枕」（子供のじゃん！）に横になり、
すぐにおさまった。

『やわらかアイス枕』が気持ちよくて、
離れられないまま座り、また本を読む。

　　…大きな揺れが！！！
地震だ！それも大きい！
うわ～、最近地震多いからこわいよ～。。。
「…ぱぱー」
なぜか声がうまく出なくて、やっと口から出た。
そして、目の前がグルンとまわって壁にぶつかった。

パパは怒ってる。
地震じゃなかった。メマイだった。

「だからいつも気をつけろって、体調悪かったら昼間病院行っとけよ！！！」
…ちょ～怒られた。
だって、昼間は何とも無かったんだョ…
姫様と楽しく遊んでいたんだよ…

「ばかか？イー加減にしろや」
…なんか、すごくムカツクケド泣きそうだよ。
「病院行くぞ、支度しろよこのブス」
…なにも今そんな言わんでもえーがな。

「…いいです。」
「こっちは明日も仕事なんだョ！寝る時間ねーじゃねーか！」
「…だから、いいです。病院は明日行きます。」
「あ”－もう、いいかげんにしろっばーか」

…今日は茶の間で寝よう。
あー気分悪い。

アイス枕様と普通の枕を持って、立ち上がろうとするがコケル。
「なにやってんだよ！」
…ええい、お前の助けなぞいらぬわ。
くわんくわん回る頭で、よろけ、ぶつかり、どうにか茶の間へ。
畳に転がり、唯一の味方アイス枕さまに頭を冷やしていただく。

しばらくし、例の非情な男がやってきた。
人を無理に起き上げ、「病院いくぞ」
…はんっ、あんたなんかに頼まないよ。

人におケツをむけ、しゃがみ、
「おぶされっ」
……そりゃ、どうも。。。
結局助けて欲しかったのよー！！！


病院に着き、まっすぐ歩けないので車椅子。
診察室にもパパはもれなくついて来た。
念のためCTを撮る。（大学病院て大げさだよねー）
CTにびびったのか、撮影後、パパが車椅子をおしてくれた。
「大丈夫か？」
…今日、はじめて優しい言葉をくれた感じ。
「…うん。無理してごめんね。」

異常なしで、メマイの薬をもらって帰る。

帰宅後、姫様が起きた。
「んだよ、寝れないじゃないか」
パパはやっぱり怒ってる。
ミルクを作っている台所から「ガッタン！」と大きな音。
何と戦っているのか。

「明日俺会社休むわ。お前なんかのために働いてるのばからしい」
…発作か。
あんたは次の日には言ったこと忘れてるんだろうけど、
言われたほうは忘れられない言葉なんだよ。
ブスとかバカとか、一々傷ついてらんないよ、このばか。
　口には出さず、頭の中でパパをぶっ飛ばしていたが、
いつの間にか眠っていた。

朝、目がさめた。
寝坊！パパのお弁当！！送らなきゃ！！！
「寝てろよ。」
…まさか、本当に会社行かない気か？
「昼飯買うからこずかいもらってくよ。」
…チビたちも起こして、着替えさせてくれてる。
「今日は、車運転すんなよ。あぶねーから」
…やっぱり、1晩たつと機嫌直ってるんだ。
「いってくるよ、チビ送ったら寝てろよ」
「いってらっしゃい」
…なんか、仲良しじゃない？

でも、運転しないで姫様を抱いて2人をバスで保育園に連れて行くのは余計きついんだが。。。
…すみません、車で送りました。

休憩ごとに電話をくれ、
昨日とは180度違う人間になってる。。。
そう、これよ、こーでなきゃ。
パパは優しくなきゃヤダっっ(>_<)

今日はたまたま定時の日。
「お迎え、俺が行くから寝てろよ」
…パパのお迎えは、二人ともとても喜ぶ。
喜びついでに、朝車でいったこと、ばらさないでくれよ～。

夕方、笑い声とともに3人の
「ただいまー」が、結構向こうから聞こえてきた。
ドアの前まで！（どこから、何回言ってたの？）
…あー、私は幸せだなぁ、と思う瞬間。

昨日のパパのひどい言葉？
そんなこと、あったっけ？？？（笑）