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カテゴリ:旅行
父の日なので、今日は親がらみのネタを。
ぼちぼち両親もいい歳になってきており、元気なうちにと、これまで何度か一緒に海外旅行に誘ったのですが、行き先をどこに設定しても父が全く話に乗ってくれません。 私がパリに住んでいたときには、二人揃って遊びに来てくれたし、それが海外初体験の母と違って、父は社員旅行などで台湾やハワイに行ったこともあるし、旅行嫌いでも飛行機嫌でもないはずだし、と、ずっと不思議だったのですが、どうやらその夫婦でのパリ旅行が海外嫌いの原因らしいことが先日判明。 現地の私の部屋は狭いワンルームだったので、飛行機とホテルがセットになって現地はフリーのパックを利用してもらい、それには空港・ホテル間の送迎もついていたので、ホテル着直後を見計らって会いに行き、滞在中のフリー日程は全て一緒に行動しており、何かがあったとは当時私は夢にも思わなかったし、当時二人とも私には何も言わなかったのです。 問題の発端は、旅行会社の都合で、往路が直行便でなくなったことでした。 パックツアーとはいえ、普通飛行機の中まで添乗員はついて来ないので、直行便でないとなると自力で乗り換えねばならず、両親とも話せるのは日本語だけ。まずそれで相当の緊張感があったようです。 結局、緊張しようがどうしようが、英語が分からないのはどうしようもないので、母が同じツアーの卒業旅行らしい大学生の一行に声をかけ、一食ご馳走するから面倒見てねと頼み込んだそうですが、残念ながら彼らも旅行慣れも英語慣れもしておらず、全員胸一杯の不安を抱えてぞろぞろとただっ広いヒースロー空港内を歩き回る羽目になったそうです。 さらにそこへ、入管でひっかかったらしい人が逃げてきて、目の前でまさかの銃撃戦に。 空港の警備員は、手馴れた様子で、ぱあっと周囲にバリケードを張って一般客を遠ざけ、速やかに逃げた人を取り押さえてすぐバリケードを解除、結局一行も何とか片言で空港職員を捕まえて正しい飛行機に乗り継ぎできたそうです。 「本物の銃も撃ってるところもはじめて見るんでびっくりしたよ。派手に撃つしやけに手際よかったけど、外国じゃあんなことしょっちゅうあるんだねえ。」 とは、母の談で、そこまで聞けば、その後海外に行きたくなくなっちゃった父の気持ちはよくわかる一方、平気で二度目のパリは一人で来た母の神経を疑いました。 それにしても、途上国を含めて結構国外出張は多い私でも、空港はおろか街中の銃撃戦すら目撃したことはありません。世の中、いろんなことがあるもんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.18 18:29:34
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