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2006.07.27
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カテゴリ:時事
吉牛信者は万歳してるんでしょうか。

個人の選択や主義の問題なので、当人が好きで食べる分にはかまわないと思いますが、前回の一日だけ吉牛が牛丼を出した日、それまでの在庫を使って作っている(つまり輸入禁止になる前に輸入してた分)というのをわかっていて、先が長いので必然的に発症リスクが高くなる小さな子供まで引き連れて食べに行っている親がおり、ひとごとながら微妙な気持ちになりました。


ざらっとぐぐったところで気付いた問題点は、以下のような感じです。

・ 米国では牛肉のBSEは標本検査しているがサンプル抽出割合がごくわずか

・ 肉骨粉使用の使用規制が日本とだいたい同じなので、直接牛の飼料に使っていないが、例えば鶏の飼料になり、そのあと鶏の食べ残しや糞もまざった鶏舎の排出物を牛の飼料に使うことは禁止されていないので、間接汚染の危険がある

・ 月齢20か月以下という輸入規制も、米国の一般の牧場では牛の個体識別や管理をしていないので、切り身の牛の肉を見て判断する、という出荷側の判断でどうとでもなりそうな怪しい方法が取られている

・ 現在の国内の食品の表示の規制では、肉をスーパーなどで売る場合原産地は明記しなければいけないが、レストランなどでは表示義務がない


日本では肉骨粉の飼料への利用が、米国同様牛以外には禁止されていないことを、今回はじめて知りました。

とすると、食肉にされた牛の場合は全頭検査だから問題ないのですが、食肉にされた以外の牛も材料として混ざりこむ場合は、リスクを消しきれないということなので、ほんとうに気をつけるのなら国産の場合穀物肥育牛を選ぶしかなくなります。



国産のブランド牛肉は高いので、じゃあより安全な輸入牛肉を、と考えると、まず汚染牛が出ている北米はアウトで、残るのがオージービーフ。肉骨粉の利用基準は日本・米国と同じく牛にのみ禁止されているだけですが、今のところ汚染国ではないので肉骨粉輸入の管理を厳しくするだけでBSEリスクはかなり低くなります。

さらにBSE以前から指摘されてきたホルモン剤の話も拾ってみると、残留基準はあるものの、アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、日本で禁止されている合成ホルモン剤の規制がない、とのこと。

めんどくさいですが、そうなると、輸入牛肉の場合は、ホルモン剤不使用ラベルのあるオージービーフ、ということになるんでしょうか。やれやれ。


病気を抱えて思うのは、月並みですが健康は何にも代え難いということです。日々吸わざるを得ない空気にある程度汚染物質は入っており、それが嫌なら空気がきれいな田舎や海外に行くしかないわけですが、食べ物の場合、米以外なら問題があるかもしれない食品はそれを避ければ済むのでたいした手間はかかりません。

できる範囲で気をつけられることは気をつける、というのが私のスタンスです・・・といいつつ、人から焼肉に誘われたり自宅に呼ばれたりしたらもちろん行っておいしくいただきますし、そこで原産地を聞くような野暮はしないので、かなりいいかげんですが(笑)。










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最終更新日  2006.07.28 14:15:44
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