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カテゴリ:ロバの耳
先月、身に覚えのないトラブルのせいで飛ばされることになった、と同僚から相談を受けました。
彼女は既婚、役つきですが、以前他部局の若手係員と二人で出張に行く機会があり、その男性が上司に彼女からセクハラを受けていると訴えたらしいのです。 相手側は知り合いではないので、片側の話だけ聞いたわけですが、何か相手に勘違いをさせてしまい、自分の気を惹くために訴えも含めていろいろストーカー行為を受けてる気がしており、異動もおそらくそのせいだが不本意だ、と言うのです。 結構微妙な話ですし、異動が決まってから相談されても私のような下っ端に決定事項を動かす力などないし、受けているストーカー行為の証拠は何もなく、メールや携帯履歴も頭に来たから全部消したと言うのです。話の内容から、若干彼女がノイローゼ気味かも、という気がしたものの、問題の成り行きも妙だし、根も葉もないことで彼女が処分を受けるのはかわいそうなので、微力ながら水面下で何か知ってそうな上役と先月すぐに話をしました。 その時点でわかったことは、相手側も彼女から似たようなストーカー行為を受けていると訴えてメール履歴などを提出しており、管理職達の心象としては彼女が黒だが、管理責任者達は全員責任問題になるので正式ベースでの処分は望まず、そのために彼女の異動も処分ではなく単なる異動だとのこと。 だいぶ重たい話なので、二日ほどどうするか悩みました。でも、私が彼女ならばそれは知っていたいと思うことなので、異動直前の彼女に電話で情勢を正直に伝え、いろいろ身辺におかしなことが起こると彼女が感じている職場から離れられるのはいいことだから、今後何事もなければこの件は事故にでも遭ったと思って忘れたほうがいい、と話しました。 自分のことだけで結構重たい状況の中、思いがけずヘビーな相談を受けて、自分は関係ないひとごとですが、ノイローゼに近い状態になるほどショックを受けている様子の同僚が本当に気の毒だし、いろいろ考えてるとまた夜眠れなくなって参りました。体力面だけでなく、精神面でもいろいろ耐性が落ちていることを実感しました。 その後一ヶ月経ち、とりあえず彼女も職場環境が変わって落ち着きつつあるようですし、まあこれで収まるのかな、と思いつつ、いくつか彼女が言っていた「職場で起きた妙なこと」というのも気になっていたので、今日その関係者と話をしました。 彼女は、相手方の上司や、自分達の部局の人が、自分が職場を出るのを見張っているような気がする、と当時言っていたのですが、正直それはあまりありそうにない話に聞こえたし、実際気のせいとわかれば彼女も自分が一時的に神経過敏になっただけと安心できる一方、万一本当なら問題だと思ったので。 彼女が「後をつけてくる」と言う一人である総務担当に疑問を直接ぶつけたら、やはりそんなことするわけない、との返事。そもそもこの件は表ざたにはなってないから自分のところに案件として持ち込まれてはいないし、そういうわけなので自分が彼女の行動をチェックする理由もないとのこと。 一方、彼のところには関係者からさまざまな話が間接的に入っているようで、彼の個人的見解は不倫のこじれ。いくつか状況証拠もあって少なくとも当事者の二人に付き合いがあったのは確かなようだ、と聞き、のけぞりました。 まさかとは思ったものの、でもそうであれば、彼女の話が不自然だと思った部分が、きれいに収まりがつきます。 でも、なぜ彼女が私にわざわざいろいろ隠し事をしたまま相談してきたんでしょう。私が上司たちと話をする、ということは彼女も当然承知していました。蛇がいるとわかってる藪を私がつついて、困るのは彼女だと思うのですが、何だかよくわからなくなりました。彼女ももうどうしていいのか良くわからなかったのかもしれませんが、それにしても、私は本気で彼女の処遇の心配をしていたのに、つついて出てくるのは、火遊びの挙句の痴話げんかのこじれ模様なのです。 仕事もしてないのに、職場の他人の痴話げんかに首をつっこむ間抜けな奴になってしまったらしい自分に気づき、今日は疲れが倍加しました。(ToT) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.31 13:03:25
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