昨年のこの時期もニセコで過ごしたのですが、一緒に行った友人がホテルをすっかり気に入り、今年も二ヶ月前から予約をしてくれていました。

この友人、以前に書いた「お金がない」が口癖の彼です。

私も時間的な余裕が全然ないし、会ってもすぐなにかというと高いとか安いとかお金がないとかの話か、そうでなければ職場の上司や同僚たちへの罵詈雑言になってしまって正直あまり息抜きにならないので、最近長らくご無沙汰していました。

北海道旅行も、昨年のうちに来年も行こうと口約束をしていたものの、彼が予約が間に合う時期に気づいて連絡してくるとは実は思っていませんでした。


ちょうど仕事を一山越える時期だったし、前のスキーシーズンが終わって以降旅行など一度も出かけていないし、彼ともすごく久しぶりなのでので、またお互いいい感じで気分転換できるんじゃないかと今回ちょっと期待していたのです。

が、彼の職場状況は以前よりさらに悪化したようで、往路の機内から仕事とお金の愚痴が垂れ流し状態になってしまいました。

体調悪いのに、周りの奴が仕事できないからと、夜中まで働いて土日も出勤してるようなのです。おいおいおいと思ったのですが、さらに驚いたのが、平日の金曜を休暇にしてるのに、夕方に彼の上司が月曜期限の手のかかりそうな仕事を頼むような携帯メールを送信してきたというのです。

いろいろな意味でクレージーです。

まず、急ぎの仕事を片付けた上で休暇を取ったのだから、必ずしも自分でなくてもいい話であれば断るべきだと言いました。

私よりもずっと稼いでいて、お金がないお金がないと言うわりには、ちょっと理解できないような散財をしてストレスのせいと言い訳をするし、そんな愚痴を言うほどひどい職場に正社員でもないのに何年もしがみついて便利にこきつかわれて、私のように体を壊せば元も子もないだろう、と思わず説教してしまいました。

なんというか、私ももろにそれで体を壊したのですが、ねずみの輪車みたいな状況に一旦はまりこんでしまうと、周りはありがたいからそれにどっぷり頼って続けさせようとするし、自分で強引にその輪車を止めると当然のことながらいろいろ問題が起きて非難が自分に集中するのが目に見えるので、嫌でも逃げられなくなるのです。

とりあえず過労性疾患を扱う病院のHPを見せて、症状に何か思い当たりがあれば東京に戻り次第受診するよう忠告をしました。診断書でも取ってしばらく仕事から離れたほうがいい状態のような気がするのです。

彼がそれで何とか今のクレージーな状況を抜けられることを祈りますが、なんだかお互い気持ちの余裕がないため気遣いがかみ合わずに不愉快な気持ちになったりするし、たまの休暇旅行くらい、五つ星ホテルにいるわけでもないので、いちいちそのへんでお茶や食事するのに何百円高い安いを気にしたくないのですが、朝食は宿代に含まれているからたくさん食べなきゃ損、とばかりに驚く量を平らげて後でゲレンデで気持ち悪いとか言われると、当たり前だろと思ってしまうし、気付くといつのまにか引きずられてものの値段を気にしてたりする自分に気付いて少々ぞっとしたので、来年のお誘いは丁重にお断りしました。

こないだちょっと寄っただけのショットバーで1万もかかっちゃったよとかコート10万したとか言うくせに、なにかというとお金がない、これ高いあれ高いとかいうのは、私と一緒に遊ぶときにお金をつかいたくない、ということなんでしょうね、きっと。私はユニクロ着ても、人と外食するなら美味しいものを気持ちよく食べたいんです。遊び相手は他に探してください。