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カテゴリ:日々の雑事
昨日は、とある学会の発表登録締切日でした。
私にはかなり敷居の高いところなのですが、仕事で聞きに行けといわれてすでに問題の学会への出張は決まっており、さらに博論の投稿先の候補の一つでもあるのです。 試算の最終結果が想定どおりにきれいに出れば、発表OK、と指導教官にも背中を押され、ここ数日バグ取りに追われた試算も最終段階に入っていました。 昼過ぎまでに試算の最終結果が出せて、しかもそれがいい結果だったら、職場の根回しを済ませた後学会発表の登録して、三時過ぎには早退し、帰宅して荷造りと身支度をして仲間の車を待つ予定でした。この週末は、志賀に行くはずだったのです。 シミュレーションは突貫工事でコードを書いているのでまだバグが残っており、しかも計算時間は結果が出るまでに一時間半かかります。朝早く出勤して試算を始め、その間に目視でコードをチェックしてバグを拾って計算を止めてやり直し、たぶん大丈夫そうな最終結果が出たのが一時過ぎ。 学会発表について上司の了解をとり、計算結果をざらっとチェックしているところであの地震が起こりました。東京なのでほとんど被害はありませんでしたが、横揺れが激しかったので、職場の古い建物はところどころ亀裂ができました。 結局余震が収まるまで建物から避難させられ、職場に戻っても良いという許可がでたのは夕方。あわてて学会登録作業を済ませ、職場を飛び出て混雑する道路を徒歩帰宅し、ピックアップしてくれる車のドライバーに「自宅に戻った」メールを送ったのが夕方六時。 荷造りしつつTVを聞くと、恐ろしい被害でおどろきました。電話は携帯も固定もアウトで、実家にも親戚にもつながりません。 ドライバーは、私の他少々遠方の人間も駅で拾うはずなので、電車も動かないのにみんな来れるのかなとは思ったものの、ドライバーからは「約束の時間にちょっと遅れる」というメールが届きます。 一方、こちらからのメールは届かないらしくて、どうやらピックアップされ損なった模様なので、電車で行くから到着が明日午後になると九時前に宿に電話を入れたところ、ツアーは中止という連絡があったと宿の主から教えられて脱力しました。 九時過ぎにはツアーの責任者ともPCメールで連絡がつきましたが、結局自宅待機しているらしいドライバーはツアー中止を知らないようで、早朝に私をピックアップするからというメールが届きます。携帯電話をかけ続けて奇跡的に通じたのは12時を回りました。 携帯電話番号と携帯メールしか連絡手段がないと、災害時には脆弱だ、ということが骨身に沁みた事件でした。一方、インターネットメールはほとんど影響がなかったような印象です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.12 17:26:21
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