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カテゴリ:ロバの耳
学会出たいけど自力でネタを作れないという後輩がかわいそうだったので、一ネタまじめに作業すればそこそこ悪くない出来になるようなテーマ設定をしてあげたのが春先のことでした。
作業指示して読むべき文献もそろえたのですが、彼からは半月経っても報告も相談も何もありません。もともと、どうも仕事してないように見えることが多い問題児ではあり、非常に嫌な予感がしたので、急遽、私も手伝って必須ではない予稿の詳細論文を提出する方針に切り替え、私の負担は大きく品質は落ちますが、一応形をつけたのが一か月前のことでした。 詳細論文を出した理由は、予稿の後一か月半先の本番までこの問題児がまったく作業しなかったとしても、論文の中身をスライドに落とすことすらできませんという言い訳はさすがにできないと思うので、発表直前のキャンセルという最悪シナリオだけはほぼ確実に回避でき、彼を出すという決断をしてしまった私の最低限の責任は果たしたことになります。 ただし、内容的には、当人が当初私が予定していた半分以下の作業しかしなかったため、品質は大学のゼミの発表程度です。普通はやり残したことを加えて本番に持っていくべきだし、繰り返し報告と作業を指示したのですが、結局やっぱり彼は自分が興味のあることを調べたり数式を解いたりして日がな一日ゆったりと過ごしています。 彼の学会発表には私も共同研究者として名前が入っており、正直かなり胃が痛いのですが、仕方がありません。 前の職場での評判も良くないらしく、結局彼はサボタージュの確信犯で、仕事で苦労したくないようです。でもだったら、自分でテーマ設定もまともな作業もできないのに学会出たいとか見栄を張るなよ、馬鹿野郎! 去年も別件をやけに長くひっぱって、私の下で予定されていた作業に入らなかった前科があり、さすがに今回堪忍袋の緒が切れたので、上の方にはいろいろがっつり報告をいれ、今後私の担当の仕事からは完全に外します。 ただ自分のためだけのお勉強をしていたかったら、授業料払って大学に戻るべきです。職場は仕事をするところで、アウトプットの約束と説明責任を果たさない勝手な自分のためだけの「お勉強」は、いくら研究部門といえど仕事とは言えないことを、なぜ三十代にもなって理解できないのか、私には理解ができないのですが、複数回注意しても治す気がない人間は、自分の胃を守るため、透明な空気だと思うことにします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.08.11 18:55:23
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