水の音-広重から千住博まで-
論文に追われる生活からはまだ解放されていないのですが、ちょっと体調崩れ気味なのでこの三連休は少し息抜きすることにして、山種美術館に行きました。今回はたまたま事情により渋谷駅から歩いたら結構良い散歩になりました、あまり遠くはなかったです。この展示は7月中旬からでこの三連休で終わるのも山種に行くことにした理由の一つです。夏の展示にぴったりな、とても涼しげで迫力のある絵が多かったです。あまり大きな絵ではないですが、加山又造のモノトーンな波濤は何度見ても好きです。迫力でいえば、やっぱりカラー滝はいただけないけど千住博の松風荘襖絵習作とか奥村土牛の鳴門でしょうか。大きさで奥田元宋の奥入瀬(秋)も存在感ありました。土牛の鳴門、初めて観たときは、いまひとつその良さが理解できなかった感じですが、何度も見かけているうちにだんだん好きになってきた気がします。好きな杉山寧が一枚あっていかにもな絵になごみ、黒田精輝のあっさりした油彩も一緒に並んいでたことにはちょっとびっくりしました。時間があれば、会期中何度も通いたいほど良い展示でした。次は琳派系の展示らしいし、10月中にいろいろ落ち着くと思うので、そうしたら何度かゆっくり観に行けるかな。