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カテゴリ:暇を持て余した日
例えば精密で完璧な作品を見るとする。 どんなに頑張っても今の俺にはとても描けない素晴らしい絵。 それを前にして、羨ましくて俺の腸が煮えくり返るわけです。 あの言い様もない無力感。羨望と絶望。ぐちゃぐちゃした自身に対する破壊衝動。 で、無理だと分かっていても、脳内にこべりついたその精密さを再現してみたくなるんです。 無論無理なのは分かってるから、「今回の絵はとにかく丁寧に描いてみよう」と目標を持つわけです。 それくらいならできる気がするし、あわよくばあの精密さに近づけるような幻想に踊らされて。 でもその目標を持って挑んだ作品が完成することは殆どなく、 決して俺は繊細で綺麗な絵を描けず、 ◇ 何かを作りたいという欲求と、何かを作れる技量の釣り合いがとれていない。 と言うか、やりたいと感じても、決してやろうとしないのだ。 矛盾が酷い。失敗でも恐れているのか。自身に対する失望が怖いのか。 『できないだろう』より『できない』の方が先が無い。そして『できるようになろう』が決定的に欠けている。 だからひとつ思うのは、恥も完成度も捨てることが大切なのでは、と思う。 とにかく描いて、とにかく作ってしまえばこっちのものなんじゃないか。 ネットを巡回していれば、絵が上手くなくても何十という漫画を描いてる人がたまにいる。 俺は完全に負けている。 上手いに越したことはないが、描くという行為は素晴らしい。 あぁ、そちらに行きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/10 10:34:57 PM
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