ハコイリムスメハ ハコノナカデ カンガエタノサ
満月に奢れや おなご黒猫と 黒句街が寝静まった満月の夜。俺は、オルゴール博物館の店内で、檜の盥(たらい)のお風呂に入っていた。凍えていた身体が、ホント芯から温まる。明治の古い洋館のしっとりとした闇が昼間の喧騒をすーと鎮めていた。そこに・・・「一夜一夜に人身頃 人並みに奢れや おなご」と、穂波ちゃんの透き通った美しい声が響いた。「カッコ ゆえに今夜の私は奢り昂ぶるの!五円くん カッコ閉じ」穂波ちゃんは、博物館の館長の1人娘で、中学3年の受験生だ。色々混乱しているお年頃ヽ((◎д◎ ))ゝちなみに、五円と言う名前は俺の目が、五円硬貨みたいだったからう~ん、良いのか?悪いのか?ご縁で、縁起はいいらしいが・・・・「それより穂波ちゃん、何、その格好?」「格好?穂波ちゃん?誰?カッコ閉じ」カッコ閉じって・・・・受験勉強のしすぎで、口調がおかしくなってしまったらしい。「私はオルゴールの妖精、ππ・・・妖精仲間は、私を控えめなππと呼ぶ」普段は、地味で控えめな穂波ちゃんは黄緑の妖精ぽい衣装を来て、背中には妖精には大きすぎる、どちらかというと天使ぽい羽根を付けていた。そして、この寒いのにおへそを出していた。控えめなおへそが、穂波ちゃんらしいと言えばらしい。「さあ、行くπ。オルゴールの妖精伝説を作るπ!」穂波ちゃんはそう宣言すると、檜の盥から、俺を抱き抱え、バスタオルで俺を包み込んだ。穂波ちゃんに、バスタオルで拭かれるの、好きー о(ж>▽<)y ☆ しあわせとは、こう言うことを言うんだ。ヽ(゚◇゚ )ノ('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)「しかし・・・・オルゴールの妖精伝説を作るって何?」「イッツ オルゴール販売ステマ」 「ステマかよ」「ア~ ワタシ ハクブツカン ツグコロ キャク ヘル カクジツ」「なんで片言?英語苦手なの?」「クロネコ ト ヨウセイ ニ マツワル デンセツ ツクルハコイリムスメハ ハコノナカデ カンガエタノサ」「えっ俺も伝説に加わるの?」「イエーーーース アイ デュー \(゜□゜)/ ユー アー ベリー ミステリアスクロネコ イルト ナンカ 不可思議なコト オキソウ不可思議X イコール クロネコπ」「買いかぶり過ぎだよ。黒猫は、静かで地味に生きたいんだよ」 満月の下、控えめなππに贈った一句。 つづく・・・↓押してくれると、いと嬉。ヽ(*'0'*)ツ Web小説 ブログランキングへ