とっち家の韓国ごはん

昨日の夜１０時過ぎ、インターフォンが鳴った。
何？こんな時間に。
「宅配です」
何にもたのんでないぞ。

やってきたのはダンボール箱２つ。
箱には「漢陽趙氏大譜」と書かれている。
どうやら我が家の族譜（家系図）らしい。
各巻１３０ページほどで全１７巻。

ほうこれがうわさに聞く族譜というやつか。
前にうちにはないのかと聞いたとき
族譜をつくるからとお金だけとられて
現物はいっこうにこない、だまされたかも
なんて言ってたから。
よかったよかった。

族譜を見れば自分が何代目で誰が親戚で誰が同じ代で
というのが分かるようになっている。
（簡単には探せない..）
ご親切にも中には「あなたの場所の探し方」のような
紙が同封されていたのでそれで探してみると..

あった、あった。
パパの名前の下にはとっち、コンジュの名前。
パパやとっちの名前は実名とは違う名前。
これは「何代目にはこの漢字をつける」という
のが決まっていてこれにしたがって名前をつける人も
いるけれど、最近は族譜上の名前でしかない人も
多いとのこと。
それから兄弟でも年の順ではなく男子、女子の順。
完全な男尊女卑。

この族譜のおかげで韓国では
この時代になっても未だに男の子が生まれるまで
子供を産み続けなければならなかったり、
女の子しか産めないといろいろ言われる女性もいるのだ。
家系を引き継ぐのは男でなければならないから。

族譜を見ると配偶者の名前は記載されていない場合が多い。
金海金氏父○○（金海地方のキムさん、父は○○）
日本だったら藤原なんとかの娘って感じかな？
大事な跡継ぎを産んだ偉大なる母は完全に無視されてる..

ところが..
ウェノム（日本人を指す蔑称）である私の名が
きちんとフルネームで書かれてあるではないか！！
しかも誕生日まで！
何たる光栄。
でも趙家にとっては汚点なんだろうなあ..
ご先祖様に申し訳ない？

こないだお義父さんから帰化しないのかと
聞かれたのはこれのせいだったのかなあ？

始祖は高麗時代にさかのぼるという我が家の
族譜を見てなんともすごいところに嫁いでしまった
なあとしみじみと思う反面、
これでとっちが男の子じゃなかったら
日本人の嫁をもらって
代を途絶えさせたなんていわれてのたかと思うと
背筋がさむーくなってきた。