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テーマ:ペットの死(562)
カテゴリ:◆日記◆
実家の愛猫ナビが1日に他界しました。
享年11歳。 10日が経った今でもまだ信じられません。 2月に会ったのが最後でした。 だいぶ動きも反応も鈍くなって おやじっぽくなったなあとは思っていたけれど 家猫は長生きすると聞いていたし まだまだだと思ってた。 3月からはごはんもほとんど食べず 水だけはかろうじて飲んでいたようだったけど 飲んでは戻すといった感じで 31日の夜に突然痙攣を起こし 1日には手足がだんだん冷たくなり 午後4時半に完全に息を引き取ったそう。 普段電話などかけてくることのない父が 電話をかけてくるなり母に代わるといい 代わった母からは 「ナビちゃんが死んじゃった..」 と。 エイプリルフールだと冗談を言うような人ではないし 普段泣いたりなぞしない人が泣き声でいうところを みると本当らしいとは思ったけれど でもなぜ?? 私たちが実家に長期滞在したせいでストレスを 与えてしまったかしら?とか とにかく予測もしてなかった早すぎた別れだった。 -------------------------------------------------------------- ナビが生後約2ヶ月でうちにもらわれてきたのは学生のとき。 大学のドイツ人の研究員から 餌付けしていた猫が寮で子供を産んだからいらないか? と言われ1人暮らしのさみしさからもらってしまった。 ナビという名前は恋人時代のパパが名付け親 ナビゲーションのナビなの?とか 高校時代の 高校時代の知り合いには「○○先生のこと好きだったんだ~」などと ひやかされたこともあったが そんな深い意味も何もなく 韓国語で猫を呼ぶとき「ナビヤ~」と呼ぶというので「ナビ」 日本語で言えば「にゃんちゃ~ん」もしくは「タマ~」ってな感覚? ナビのお父さんは堂々とした大きな黄色のトラ猫、 お母さんは華奢で上品な真っ白な猫で ドイツ人に飼われていたのになぜか 味付け海苔をばりばり食べていた。 その両親には似たのは海苔好きなところだけで 子猫のときは白かったのに 大きくなるにつれてでてきた黄色のトラ模様は お世辞にも品がいいとは言えない具合にまだらだったけど その雑種さぐあいがまた好きだった。 初めて暮らす子猫との暮らしは楽しく新鮮だった。 あちこちにそそうをされたり、 アパートの柱でがりがり爪とぎされたのには 困ったけれど... ふとんで一緒に寝たり、 帰ってくると玄関まで走ってきたり、 お風呂から上がると濡れている足をざらざらの舌でぺろぺろなめられたり。 初めて食べた猫缶、がつついて もったいないことに全部吐いてしまったり。 子供だまし(?)な猫じゃらしで楽しく飽きるまで遊んでくれる。 夏の暑い日。 部屋中いくら探してもいなくて テレビ台の裏でお腹をだしてひっくり返って寝ているのを 発見したときには暑さで死んでしまったのかととても驚いた。 あるときは実家から送られてきた長崎カステラの箱がびりびりに 破られて中のビニールを必死に噛み切ったあとがあったり。 その後カステラやケーキのスポンジには目がなかった。 卒業後、実家に帰ることになり 猫の分際で バスに乗り、電車に乗り、モノレールに乗り、飛行機に乗り 車に乗り... 猫を飼っていたということも 連れて帰ることも告げずに突然連れていったところ 動物嫌いの母の一声 「なに、これー!!??」 猫です... まさか5キロもあるでっかい猫が 家の中をうろうろすることに なろうとは想像もしていなかった母は 初めはたいそう気味悪がっていたが 一緒のふとんで寝、おかずの魚の骨をとってやり 好物の海苔はちぎってやり、もうひとつの好物の かまぼこは添加物だからと色のついた部分はとってやり 水は浄水器の水を与え、 押入れに上ろうとするときには抱きかかえてあげてやり... 暮らすうち究極の猫っかわいがりに豹変。 私や孫にはここまでしてくれただろうか?? 私がトイレをしつけ、えさをミルクに浸して離乳食を作って食べさせ 育てた恩は忘れられ.... ぎゃーぎゃーうるさく行動予測不可能な子供たちを連れてくるやつだとの 認識をされ、かじられたりひっかかれたり... 飼い猫(?)に手をかまれるとはこのこと。 いただきまーす、の声にはどこにいても飛んできて テーブルの下にはべっている。 お風呂のお湯をためている間、ふたの上に寝そべって お風呂番しているくせにお湯がたまってあふれそうになっていても にゃんともすんとも言ってくれない。 クラシック音楽が流れてくるスピーカーによりかかって いかにも音楽鑑賞しているように目を閉じている姿。 テレビの上で直立不動で外を眺める姿は何か哲学的なことを 考えているようでもあり... 臆病者のくせに鳩を追いかけて 7階のベランダの手すりに登っていたり。 夏にはセミ、バッタ、カマキリなどの獲物を つかまえてきては遊んでいた。 あるときはすずめやこうもりまで 後の処理には困った... -------------------------------------------------------------- あげればきりのない しぐさや行動や小さな事件たち... もう見ることはないのだ。 まあるい足の先も ぷくぷくの肉球も ふわふわの白い毛も.. 最後を看取ってくれた母には 相当の喪失感を味あわせることになってしまい 申し訳なく。 近いと言っても海外。 最後に立ち会うこともできず 葬儀や火葬のすべてをも任せるしかなかった。 お骨は連れて帰って置いてあるそうだが 自分が次に行ってから 1年間は納骨堂に納めてあげようと考えている。 ペットビジネス産業にのせられているような 気もしないではないが、 一緒に暮らして癒しをもらったパートナーだったのだから そのくらいはしてあげたい。 ナビくん、次の世界でも家族になろうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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