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カテゴリ:◆とっち家の人々◆
Jは主人の姉の娘だ。
ソウルに住む義姉の仕事の都合で 光州に住む義母がJを育てることになり 生後4ヶ月のころから2歳近くまで コンジュやとっちとは兄弟のように育った。 義母もいたとはいえ年子で3人、 交代で風邪ひいたりで病院に行かない月はないくらいだったし、 ご飯もどうやって食べていたのか思い出せない。 でも3人仲良く育った。 ソウルの親元に帰ってからも 自分の両親や弟よりも コンジュやとっちといるほうがいいらしく しょっちゅう泊まりにきたが自分の家を恋しがるわけでもなく ある時からはもう私のほうでもJは里子にやった次女だと思うことにした。 コンジュが日本から帰る前日の土曜日の午後、 友達家族と泊りがけで遊びに出かけるだといって こちらのほうに来ていた義姉家族が我が家に立ち寄った。 ラーメンを食べたりWiiをしたりして3時間ほどを過ごし、 明日コンジュが帰ってくるのだから明日コンジュの顔見てから ソウルに帰れば?というのを もうすぐ旧正月でまたすぐ会えるからと言って発った。 今日は朝8時前から電話。 「ウェスンモ(おばさん)、コンジュ姉さん起きた?」 とJの声。 うん、なんで? 「代わって」 どうやら学校から帰ったら同じ時間にオンラインゲームをしようと いう約束をするためだったらしい。 誰が思っただろうか、これが最後に聞くJの声になろうとは... 夕方5時過ぎに主人からの電話で Jが交通事故にあった。容態がかなりよくないので 今からソウルに行くからという。 まもなく義母からも今ソウルに向かっているという電話。 午後9時過ぎ もうJを送り出さないといけないって、 という声にならない主人からの電話。 義兄が代わり気丈な声で Jが心で聞くのでなんか言ってやってください、と。 旧正月まであと10日... コンジュに会えるのを楽しみにしていたJは 別れの挨拶もなく逝ってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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