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とっち家の韓国ごはん

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2011.03.01
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カテゴリ:◆日記◆
ギターの生徒さんの中に75歳になる男性がいらっしゃる。

ソウル大の哲学科だかドイツ文学科だかをでて
ドイツで博士号を取ったとのことで
「パクサニム(=博士+ニムは敬称)」と呼んでいる。

ドイツに渡って40年近くになられるらしいが
ドイツの冬の寒さは堪えられないと冬の4ヶ月ほどを韓国で過ごし、
そして春になるとまたドイツに戻って過ごしやすい夏を過ごすという
なんともうらやましい生活を送っていらっしゃる。

話し方は整然としてるけど暖かくてユーモアもあって
ときどき「えっ?」と思うような日本語なんかをご存知で
服装もハンチングだとかベレー帽だとか
アスコットタイ(なのかな?)とかそういう小物使いが
やはり外国を思わせるというか
明らかに全羅道のじいちゃんではないよなという...

ギターも理論と研究と実践に基づいた練習をされているのだろう
手が小さいことで苦労されているが
常に1週間できちんと曲を弾けるようにして来られるし
「モボムセン(=模範生)」として表彰したいくらい。

うちの父は孫たちに「おじいさま」と呼ばせたがっているが
こういう方にこそふさわしい「おじいさま」


そんなパクサニムから遠いドイツの話を聞いたりするのは
楽しみでもあり、
海外生活をしているという共通点、
日本語が通じるという気楽さもあり...

先日レッスンの合間のティータイム
みんなでおしゃべりしていたとき
なんの話の流れからだったかパクサニムが

「ドイツにいると今でも朝起きたときから緊張するんです、
 ここは外国だ、ってね。外に出ても極端に目立つようなことがないように
 言動にも気をつけます。
 でも韓国に帰ってくれば足を伸ばして眠れますし、安心して目を覚ませます」

とおっしゃるのだ。

すかさず誰かが「とっちまむ先生もそうでしょうね?」と言ったのだが

ごめんなさい...
私はそんな緊張感持って暮らしてません...


「まあ、日本と韓国は同じアジア圏だし通じるものも似通ったものも共通点も
 あるし、そうでしょうね。
 でもヨーロッパは人種から食べ物から全く違いますからね」
とフォローしてくださったのだけれども。


自分はアジア圏から出たことがないのでわからないけれど
というかのほほんとしすぎなのかもしれないし
日本人の平和ボケってやつかもしれない。

今日は3・1節(三一独立運動記念日)
20年前初めて韓国に来たとき
光復節(8/15日本からの解放記念日)や3・1節には
外に出て大きな声で日本語を話したりすることは
控えるようにと教えられた記憶がある。

今ではこんな日に日本人が日本語を話していたからといって
石を投げたりなんやかんやいう人はないと思うが...

民防衛の日(毎月15日は午後2時にサイレンがなり退避訓練をしていた)
のサイレンが鳴らなくなって久しかったが
先の北の砲撃事件でここがまだ休戦状態の国なのだというのを
思い出させられた。

そういう国に住んでいるのだった...



「外国に何十年住んでもやっぱり自分の国が安心しますね」

のパクサニムの一言にはっとした。

ここでの生活が長くなれば「こっちのほうが居心地がいい」
と思えるようになるのではないかという淡い期待が揺さぶられた。







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Last updated  2011.03.01 02:22:21
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