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カテゴリ:ひよっこ
■まずイチコになり替わって言わせてもらえば、あんなに何度も首をがくがくされたら、いくらなんでもむち打ちになってしまいます。そりゃ、ワンパターンの反応はもって生まれた性だけど、人形にだってたまにはNOと言わせてもらいたい時だってあるんです。
■この間、編集者がやってきて漫画家ふたりに要求したのはおそらく今回のようなお話だったのではないでしょうか。いつまでもぐずぐずした主人公を描いていても話が前に進まない。もうこの際、彼女を誰かとくっつけて、とろけるようなラブロマンスにしてしまいなさいと。 ■その話を受けて彼らは迷うわけですよ。ヒロインは先日真剣な恋にピリオドを打ったばかり。その痛手も冷めぬ間に、新しい恋など描いたものなら、なんとも薄っぺらい物語になってしまうのではないかと。それを描いても傑作にはならない、でも原稿料は欲しい。迷った彼らは身近にいた若者に目をつけます。では彼でいこう。「恋のひよっこ」もやめた。もう「恋のベテラン」でいこう。 ■ある意味突出した回に見えたのは、そんな彼らの漫画の実写化という態を取ったからだと思います。カット割りもセリフの吹き出しも映像化してみると今回の様になります。しつこいくらいの回想シーンも枚数稼ぎにも見えるし、はなはだオーバーなリアクションもコミックならでは手法です。(終盤のみね子の絶叫型ナレーション「お父さん、盆と正月が・・・」は能年玲奈風味でした) ■極めつけは最期のヒロインのカメラ目線です。先日の世津子さん救出作戦のおのおの抜かりなくでも見られた手法ですが、つづくの前の数秒間にあの表情で有村架純に大好きとか言われたら、イノッチみたいな顔になってしまう男心は星の数ほどいたでしょうね。漫画の方はあのカットで終了ですが、本編はまだ数話残っています。ここで一転、まるきり違ったテイストの奥茨城の叙情も描けるこの制作陣の奥の深さに感心しきりですね。と今回は増田明美風味で私も書いてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/09/21 10:47:36 PM
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