カイヨリハジメヨ

セブン銀行のATMには面白い仕掛けがあるという。

無理に（正規の方法以外で）お金を引っ張り出そうとしたり、
機械本体が損傷した場合、中にあるお金に、ある青い塗料が噴射されるのだそうだ。

その塗料は、肉眼でもはっきりわかり、他行のATMに通そうとしても
自動的にはじかれてしまい、使用できないのだという。

ATM本体ごと持っていかれるということも考えにくい。
コンビニにはいつも人がいるから。

私が犯人なら、どこぞの自販で缶ジュースでも買ってキレイにしてしまうが、
それにしても、大量のお札をいちいちそんなことするのは面倒だし、
そんな貨幣・紙幣が自販にどばーっと残れば、警察に手がかりを与えてしまうかもしれない。

面白い。

これが周知されれば、抑止効果もあるだろう。

他の銀行も、こういうアイデアを出して努力してもらいたいものだ。
何かといえばすぐに、利用者に負担を押し付ける。
手数料が無理なら、税金という形で自分のところのお客さん以外にまで迷惑をかける。
そのくせ、利益が増えてもろくに還元しない。

預金をする、というのは、そのお金を運用する権利を銀行に与えているのと同じ。
その見返りとして、サービスや利子を受け取る。
予想以上に儲かったなら、当然その一定割合分は還元すべきだろう。

ところが･･･
過去に例をみないほどの利益を計上しながら、
相変わらずの低利率。
手数料はしっかりと取る。
まず、利子、という点で、ユーザーは逆に損をしてしまう。

犯罪の手口が多様化・高度化したということを理由に、
来年からはATMでの10万円を超える振込みは本人確認が必要になる。
パスワードは、覚えにくいものにしなさいなどと親切なフリをして勧める。

そもそもセキュリティの高いシステムを構築する義務が銀行にはある。
「盗まれるかもしれないけど、お金私に預けてくれない？」と言われて、
ほいほい預けるバカがどこにいるのか？
きちっとした堅いシステムを構築すべく改善を続けられないのなら、
営業するなと言いたい。
入学シーズンになったときのことを危惧する人がいるが、
それだけじゃない。
子供や年老いた親への仕送りの額が10万円を超えることなどざらだろう。
分割してATMを使うと、手数料の二重どころか多重取りになる。
だから、窓口対応を充実、などというが、皆暇じゃない。
昼休みに振込みに行き、窓口に行列が出来ていれば、しょうがなくATMを使う人もいるだろう。

パスワードもそうだ。
お年寄りにとって、覚えにくいパスワードを覚えることは厳しいことだろう。
結局、覚えられなくてトラブったリ、どこかにパスワードをメモしてしまい、
それが犯罪者に利用されることもあるだろう。

銀行は、自分達の無能さ・無責任さを、ユーザーへ負担として押し付けている。
いい加減にしてもらいたい。


三菱東京UFJは、一億以上持つ顧客のみを対象とした窓口を設置している。
その担当者が、ある雑誌に今後の利益獲得のための戦略について、こう答えている。
「大口顧客は利用してもらうと利益につながるので別に対応する。
　マス顧客には、消費者金融部門を利用してもらうことで利益につなげる。」

マス顧客って、結局は庶民・貧乏人のこと。
翻訳するなら「金持ちは優遇するが、貧乏人にはうちのサラ金部門を利用してもらおう」ということだ。
ふざけるな。
これが公的性格がある機関の言い草だろうか？

銀行は、庶民の敵である。