ちょっと休憩

久々に見た「オーラの泉」。
ゲストは上原さくら。
三輪明宏とスピリチュアルカウンセラーの江原啓之のコンビで、ゲストを霊視鑑定するのは、いつもの通り。

この番組が、いいなあと思うのは、２人が決して否定的な物言いをしないこと。
「あんたが○○だから、そうなるのよ」
「●●しないと××になるわよ」
なんて、脅し文句的なことは口にしない。
「私の言うことをきけば大丈夫」
なんて、相手を支配するような言い方はしない。
そこが、深夜にテレビをつけていて、ホッとできる要因ですね。

私はおそらく霊感なんてものは全くなくて、少なくとも大人になってからは、霊的存在に遭遇したことないし、霊的体験もないです。
人のオーラだって見えないし、自分の前世についてだって、知るどころか考えたこともないし、当然、守護霊の存在も感じたことないです。
だけど、そういう世界があるということは、否定はしないです。
自分にとっては「ない」世界だけど、存在しないのかということだって、わかりえないのですから。
実際、周囲にも霊感の強い（もしくはかつては強かった）人がいて、どうあっても私にとって信頼できる相手である限り、彼（または彼女）の言い分は、私にとっても真実になるわけです。

「オーラの泉」で語られる霊的世界は、当人の前世および当人をとりまく守護霊のことが中心。
話を聞いていて、「ふ～ん」としか思えないのは確か。
（何しろ自分には見えない、わからない世界ですから）
でも、自分を見守ってくれる存在がいる、という考え方（いや、彼らにとっては実際に存在するから、《考え方》という言葉はおかしいのだけど）は、悪くないと思えます。
人はどうあってもひとり。
そういう寄る辺のなさに慄いてしまうときに、そんな存在がいるかもしれないと思えるのは、救いかも。
今の世の中では、神様の存在がなかなか信じられないでいるから身近なところで手を打とう、みたいな感じでしょうか。
これだけ科学が進歩してるし、どうあっても世界中が平和になることが不可能に思えるだけに、全宇宙を統べる存在には懐疑的になってしまう。
けど、パーソナルにくっついてる小さい存在は全世界を救うことはできないけど、自分をいくらか守ってはくれるだろう、なんてことはちょっとは信じやすいかもしれない。
それに、常に自分を好意的に見ているものがいると思えば、自分の行動を律する手立てにもなるし、道も誤らずにすむかもしれない。
なんだか、新しい宗教の到来という感じだなあ。

話を番組に戻しますが。

番組構成として、万人に受け入れやすいのは、たぶん、話の趣旨が、霊的存在を説いてはいるけど、結局のところ人生を切り開くは自分自身だ、というところに行き着くからなんだろうなあ。

霊的存在によって、自分の運命が定まってしまうのだということではない。
霊的存在が自分を守ろうとしてくれているから、自信を持って自分の人生を生きなさい。
という結論に導かれるからじゃないかなと思います。

悩みがあるときに、そんなふうに優しく諭してくれたら、やっぱり泣いてしまうよなあと、今日の上原さくらちゃんを見ていて思いました。

う～ん、最近の私の日記って、こんなことばかり書いているような……。