小さな幸せ

年末に奈良へ行ったときに畑の脇で野菜の路上販売所をたくさん見かけました。
万葉集に詠まれた“山の辺の道”を歩くのが目的だったので、最初はろくに見もしないで素通りしていたんです。
ところが天理市と桜井市の境あたりでちょっと面白い物を売っているところを見つけたんです。

「おせち料理用にいかが？」と畑のおばちゃんに呼び止められ、立ち止まってみると何とも味のある形をした金時人参！しかも3本100円
すかさず「葉っぱつけたままでいいよ、ちょうだい」と買い求めました。

おせち料理に使ったのかって？いいえ、最初から押し花にするつもりだったんです。
おばちゃん、ごめんなさい！

その後、目的地まで人参を背負って歩き（けっこう重かった）家に帰ってきたのはすでに夜9時を回っていました。
でも新鮮なうちに、とばかり押す作業に入りました。野菜や果物は面倒なのでめったに押さないんですが、今回は頑張りました。マット交換も小まめにして、あともう少しというところまでこぎつけたんです。

そこまでは良かったんですが、元来ずぼらな私のことです。その後、忘れてしまっていたんです。大切な人参君の存在を。最近、思い出し恐る恐るマットから取り出しました。

カビルンルンになってたらどうしよう（実はメロンで前科あり）！

でも大丈夫でした。ああ良かった。作品の構想は全然なので、また保管袋の肥やしになってしまう危険性大ですが、苦労して持ち帰ってきた人参君なので何とか日の目を見させてあげたいと思っています。

何らかの作品に仕上がりましたら（いつのことやら）またお披露目しますね！

この時はうっかり草履で出かけてしまい、山の辺の道、十数キロを草履で歩きとおしました！しかも途中から人参背負って！！あろうことかカメラを持っていくのを忘れて奈良の写真は1枚も無いんです