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alex99@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 朱鷺子さん かなり 健康を回復 されたよ…
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) 暑いけど 大丈夫? 生存確認にきました
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ♪テツままさんへ わあああ! ありがとう~…
朱鷺子6565@ Re[1]:こんにちは~~っ(06/21) ひよこさんへ ありがとう~~~!!!!!…
朱鷺子6565@ Re:こんにちは~~っ(06/21) ありがとうございます!!
ひよこ@ Re:こんにちは~~っ(06/21) マイペースで過ごしましょう~
♪テツまま@ Re:こんにちは~~っ(06/21) きゃあ〜 生存確認できた〜 人生いろい…
銀河 遼@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 頑張って…その上で天命を待つのと、頑張ら…
ばあチャル@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) おかえりなさい♪ 復帰のお気持ち嬉しいで…
tckyn3707@ Re:がんばる朱鷺子さん(08/30) 初めまして、alexさんのところで知りまし…
2007.11.30
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カテゴリ:幼かった頃
 疎開していた田舎での暮らしは、母はいつも開墾畑で
一日中働いていたから、
子供達は、いきおい、お婆ちゃんとの生活になっていたが、
夜だけは、母の隣で眠ることができた。
母と一緒に眠れるのは、姉2人と私の、女の子だけの特権だった。
母は、毎晩お話をしてくれた。それは、童話だったり、
母の作ったお話だったりするのだ。その中で、一番の人気は、
母の創作の 「迷子の子ヒバリ」の話だ。
それは、毎晩私たちが、繰り返し繰り返しねだったお話。

ある日子ヒバリは、麦畑をお散歩に行ったの。でもね、
迷子になってしまったの。
おかあさ~~~んおかあさ~~~んと呼んだの。
だけど、お母さんは見つからなかったの。
おかあさ~~~ん、おかあさ~~~んと子ヒバリは
何度も何度も呼んだの。でも、麦畑の麦の穂が、風にゆれて
さらさらさらさら言うだけなの。さらさらさらさら言うだけなの。
おかあさ~~~んおかあさ~~~んおか~~~~さ~~~~~ん
子ヒバリは泣いたの。

そして、母は、悲しい悲しい声で

♪ お家忘れた子ヒバリは、広い畑の麦の中、母さんたずねて
鳴いたけど、風に穂麦が鳴るばかり♪ の歌を歌うのでした。

母の声は、少し震えていて、哀しい哀しいふし回しなのでした。
すると、3人の娘たちは、
母に取りすがって泣きじゃくったものです。
私はあんなに悲しい物語は後にも先にも聞いたことがない。






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最終更新日  2007.11.30 20:49:45
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