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カテゴリ:幼かった頃
母方のお婆ちゃんは、裕福な家の子供だったので、
日本舞踊や、三味線、長唄などを習ってお嫁にきた。 夫が早く亡くなったので、その習い事が役に立つ時がきた。 色々な人や、子供が、踊りや三味線を習いに来るのだ。 昔からの家業の店の仕事の他にそれもやっていた。 ついでに、お婆ちゃんの家に疎開していた我々子供達も 習い事をさせられた。 ある日、4年生の姉が、なかなか三味線が覚えられないと言って お婆ちゃんはかんしゃくをおこした。 それまで、一度も怒ったことのないお婆ちゃんが かんしゃくを起こしたのだ。 「この子は築山に捨てる!!」と言いながら、 姉を引きずって行こうとした。 2年生の姉と、4才の私は、 「お婆ちゃんごめんなさい!ごめんなさい!」と叫びながら 姉の足にとりすがって泣きわめいた。2人でとりすがられたら、 お婆ちゃんも築山まで、ひっぱって行くことが出来なかった。 助かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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